キーワード解説「ち」

これまでの日本語教育能力検定試験に出題されたキーワードを、随時解説していきます。知識の補完・整理にご活用ください。

調音法(ちょうおんほう)

主に子音を出すときに行われる、呼気の妨害の方法。

日本語では、主に以下の6種類があります。

1.鼻音

口腔内の呼気の通り道をふさぎ、鼻(鼻腔)に呼気を通すことで音を出す方法。ナ行の子音、マ行の子音、「ン」等がこれにあたります。

2.破裂音

口腔内の呼気の通り道を一時的にふさぎ、直ちに破裂させることで音を出す方法。破裂させる前に、通り道をふさぐので、別名「閉鎖音」とも呼ばれています。カ行の子音、ガ行の子音、タテトの子音、ダデドの子音、パ行の子音、バ行の子音等がこれにあたります。

3.摩擦音

口腔内の呼気の通り道の一部を極端に狭め、そこに空気を通して摩擦を起こすことで音を出す方法。サスセソの子音、シの子音、語中語尾のザズゼゾの子音、ジの子音、ハヘホの子音、ヒの子音、フの子音等がこれにあたります。

4.破擦音

破裂した直後に摩擦を起こすことで音を出す方法。ツの子音、語頭のザズ(ヅ)ゼゾの子音、チの子音、ジ(ヂ)の子音)等がこれにあたります。

5.弾き音

舌先が歯茎を軽く弾くことで出す音。(ラ行の子音)がこれにあたります。

6.接近音

口腔内の呼気の通り道が、摩擦が起きない程度に狭めることで音を出す方法。いわゆる半母音といわれるもので、ワ行の子音、ヤ行の子音がこれにあたります。

調音法は、声帯振動の有無・調音点と並んで、子音を特徴づける重要な要素で、子音の名称にも反映されています(例[p]パ行の子音→無声両唇破裂音)。なかなか覚えにくいかもしれませんが、実際に口に出して発音しながら一つ一つ確認するといいと思います。


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