キーワード解説「ち」

これまでの日本語教育能力検定試験に出題されたキーワードを、随時解説していきます。知識の補完・整理にご活用ください。

中間言語(ちゅうかんげんご)

interlanguage。外国語学習中に学習者の中で形成される、目標言語でも母語でもない、その中間的位置にある言語体系。セリンカー提唱。

従来、悪とされていた学習者の誤用は、中間言語研究では、言語のルールを検証しているプロセスと肯定的にとらえます。ここが、これまでの外国語学習の考え方と異なる大きな特徴です。

中間言語には、以下の特徴があるといわれています。(『新版日本語教育事典』p.699)

  1. 体系性:ある習得段階で、ある要因等が運用に作用し、その規則に体系があること。
  2. 普遍性:ある習得段階においても連続体においても、その体系が一貫していること。
  3. 浸透性:過剰般化や母語などの転移から影響を受けて変化しやすいこと。
  4. 遷移性:浸透性の結果、常に流動的な状況にあり、発達に応じて体系が改訂されること。
  5. 変異性:同一個人内で同じ意味を表すのに種類の異なった言語形式が出現すること。

また、中間言語研究が進むにつれて、学習者の誤用が固定化する「化石化」(fossilization)が注目されるようになりました。セリンカーによれば、化石化を引き起こす要因として、以下の5つをあげています。

1.言語転移

母語から受ける影響のことです。いい影響のことを「正の言語転移」、悪影響のことを「負の言語転移(=母語干渉)」と言います。

2.訓練上の転移

教え方がまずかったために、間違って勉強してしまったということです。

3.過剰般化

言葉のルールを適用の範囲外にまで拡大してしまったために起こった誤用です。

4.学習ストラテジー

学習者の勉強の仕方がまずかったために起こる誤用です。

5.コミュニケーション方略

学習者のコミュニケーションの仕方がまずかったために起こる誤用です。

教師としては、せめて(2)は避けたいですね。みなさん頑張りましょう。


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