キーワード解説「た」

これまでの日本語教育能力検定試験に出題されたキーワードを、随時解説していきます。知識の補完・整理にご活用ください。

妥当性(だとうせい)

テストの得点が、そのテストが測定しようとしている事柄を的確に測定しているか否かの度合い。

例えば、日本語能力試験3級程度の力があるかどうかを測りたい試験の中に1級レベルの問題が混じっていれば(試験結果に関係なく)、試験問題としては妥当性が低いということになります。

また、各教育機関で行われる定期試験等においても、出題項目に極端な偏りがあればやはり妥当性に問題があると言わざるを得ません。

従って、妥当性を維持するためには、そのテストで何を測定しようとしているのかについて明確に認識した上で、問題を作成する必要があります。

妥当性には以下のように主に3種類あると言われています。

(1)内容的妥当性

テストの目標と指導内容が合致しているか、問題が出題範囲を代表しているものであるか、問題の難易度
が適切であるかなどを論理的に検証するもの。論理的妥当性とも呼ばれています。

(2)概念的妥当性

ある特定の理論による予測と、その理論に基づいて作成されたテストの結果の一致度によって論理的に検
証するもの。例えば、会話試験をする場合、会話能力と相関関係が高いと言われる聴解力テストの結果から
会話試験の妥当性を検討するなどがあげられます。

(3)基準関連妥当性

テストの結果を、ある外的基準に照らし合わせることによって検証するもの。例えば、会話能力をACTFL-OPIの基準に照らして判断するなどです。経験的妥当性、実証的妥当性とも呼ばれています。

試験問題作成にあたって、特に妥当性と信頼性はテストが備えなければならない最重要要素だと言われています。


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