キーワード解説「さ」

これまでの日本語教育能力検定試験に出題されたキーワードを、随時解説していきます。知識の補完・整理にご活用ください。

サブマージョン

submersion。減算的バイリンガリズムの一つ。少数派の言語を母語とする児童が、多数派言語による教育を受けることで、多数派言語の習得を目指した言語学習プログラム。「サブマージョン教育」「サブマージョン・プログラム」とも言う。

サブマージョンとは、「潜めさせる」という意味。つまり、多数派言語を習得することで、学習者の母語である少数派言語を潜化ないし消滅させることをその目的としています。従って、厳密に言うとニ言語使用教育ではなく、同化教育といえます。

このような教育を受けた学習者は、母語を失っていくだけでなく、自民族に対する誇りやアイデンティティの喪失、家族との交流の低下を招くことがあるといわれています。

また、学校教育が彼らには全くわからない外国語で進められるため、自分の知能にあった授業が受けられず学業が滞ったり、不登校から結局多数派言語の習得も不十分になったりといったことが起こるともいわれています。

このことから、母語喪失のない第二言語習得を目指した加算的バイリンガリズムの実現が望まれています。


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