本講座の概要

教育現場で実際に起こった事例をもとに、ワークショップを通じて問題解決能力の向上を目指します。また、当日は各ケースで実際に行われた解決方法もご紹介します。

Case 001. わがままな●●人会社役員
(※●●には国籍が入ります。詳細は当日参加者の方にご案内いたします。以下、同様です。)

Before-ご相談

こんにちは。以前、先生に相談したことがあるかもしれません。

40代後半~50代前半 男性。現地法人日本企業に25年勤務。昼ごはんは、日本人上司と食べるので、いつも苦痛。個人で会社に呼んで、ネイティブの日本語教師から週二回、一時間半ずつ勉強を始め、現時点で、3年目。私が2人目の教師。以前の先生は、在韓歴が長く韓国語が堪能、韓国語で授業をするので会話練習ができなかったので、解雇。

最近、困ったことがあります。可能形、使役動詞、敬語で同じ単語になる時があります。基本:食べる  可能形:食べれる、食べられる 使役:食べさせられる  敬語:食べられる

この学生の質問はこうです。

「敬語で話しかけられたのに、もし可能形でとらえてしまい、間違えて答えたらいけないじゃないか?どうやって判断するのだ!」

「なぜ動詞2グループだけ、らが抜けるのか?一つ一つ動詞を覚えないといけないなんて、めんどくさい」

「きちんと教えられないのは、先生に問題があるのではないか。。。」

一年半が過ぎましたが、余り、ほとんど成長が見られずストレスです。どうしたらいいのかわかりません。私は、年齢やセンスのせいで勉強ができないと主張するタイプではないのですが、この生徒だけは、言語には年齢やセンスがいるのか?と思ってしまいます。

何かいい方法やアドバイスをいただけませんか?よろしくお願いします。

After-お便り

篠崎先生

こんばんは。

今、上記の生徒のクラスを終えましたが、先生のアドバイスのおかげで、今日の授業は久しぶりに笑いが出るほど、この生徒の彼なりの努力ばなしを聞かせてもらいました。

この人の業務について考え、このメール課題をすることにしました。

本人も毎日emailが来るので、間違えることよりも、知ってるということですぐに問題にとりかかってました。

あと自信がないということも聞いていたので、私の褒めが足りないのではないかと思い、褒める方法を調べたりして、メール翻訳を思ったよりサクサクこなしていったので、これだったら、75点位ですと言ったら、そんなに点数くれるの?と喜んでくれて、自分なりの努力がなぜダメかという話から始まり、笑いまでありました。

ビジネスEメールはなんとなくできるけど、聞くのと話すのができないのが最大の悩みだというので、これから動詞の変化表を(この学生から業務で出て来た単語メモがあると聞いたのでその単語を使い)作り、(「て形」がききとれないので)、なるべく場面シラバスを作るように努力し、リスニングテキストは2回づつすることにしました。

10月は、この流れでやってみようかなと思っています。

久しぶりに私が気分の良かった授業ですが、先生のおかげです。

Case 002. 荒れた●●人進学クラス

Before-ご相談

【ご相談】

私は現在すでに2年ほど非常勤講師として日本語学校の教壇に立っていますが、自分の力不足を最近実感するようになりました。考えてみれば、半年ほど養成講座に通っただけで、深い知識などは身につくはずもありませんよね。

さて、今日は篠崎先生にご意見を頂きたいことがございます。今教えている日本語学校のクラスのことです。私が今年、力不足を実感したのはこのクラスでです。

2クラス教えているのですが、どちらも人数15~20人、クラスの大半が●●人、専門学校進学クラス(つまり成績はいい方ではない)…という、今時(少なくとも■■辺りでは)よくあるクラス構成かと思います。

そしてこれもよくあることらしいですが、学生のモチベーションは低いです。授業中寝ている、ゲーム、お喋り、お菓子…教えている私の方が虚無感に苛まれます。

4月からクラスに入り、5~6月ぐらいまでは教科書を音読させてみたり、学校側から居眠りしたら欠席扱いにすると通知を出したり、あれこれやってみましたが、彼らは全く変わらない。他の先生たちは、「あの子たちは日本に半分出稼ぎに来ているようなものだから仕方ない」…そうは言われても、4時間寝ている人たちを相手にとにかく授業をしなければならないのは、まるで中国の諺にある「牛に向かって琴を弾く」ような、ぞっとするほどの苦痛でした。

同業の友達に話を聞くと、今どこの学校も似たり寄ったりらしいですが、私はこの状態を「仕方ない」と言うような教師になりたくありません。

せめて何か、「日本語学校に通っていてよかった」という経験をさせてあげたいです。私は担任でもないので、できることは毎回の授業の範囲内ですが…。もし篠崎先生でしたら、このようなクラスをどうされますでしょうか。どうかご意見をお聞かせいただけましたら幸いです。

After-お便り

(前略)

四時間目の、あと三十分で放課という時になって、ようやく彼らはお喋りをやめ、自分から前に出て自己紹介を始めてくれました。一人が立ったら、拒否する子もまだ何人かはいましたが、それでも後は早かった。あっという間に盛り上がって、私が今まで見たこともないほど積極的になりました。

私は帰る前に「今日は皆さんが、私に今まで聞かせてくれなかった自分のことを聞かせてくれて本当に嬉しかったです」と言いました。大げさでも何でもなく涙が出そうになりました。

もし態度不良学生にお悩みの先生がいらしたら、参考例としてでもお伝え下さい。年に一度ぐらいしか使えない劇薬でしょうが。

では、今後もどうぞ宜しくお願いします。

解決策はあります。

どう対処したらいいか、
一緒に考えてみませんか。

会場・日時 ◆東京会場(定員16名)
日時 : 11月13日(日)9:00~16:30
会場 : SOBIZGATES(エスオー・ビズ・ゲイツ)D会議室
東京都新宿区新宿5-11-2 SOBLD. 2階(これまでの東京会場と異なりますので、ご注意ください。)
内容 内容は以下の通りです。なお、内容は一部変更することもあります。また、会場への入室は8:50からです。

午前(3時間):Case 001の解説および問題解決策の検討(ワークショップ)。
午後(3時間):Case 002の解説および問題解決策の検討(ワークショップ)。
講評等(30分)

講師profile 篠崎大司
別府大学文学部国際言語・文化学科准教授。大分県別府市在住。趣味は剣道(五段)、別府温泉巡り。主な著書に『日本語教育能力検定試験合格するための用語集』(アルク)、『日本総論I-日常生活と日本の輪郭』(クリエイツ)。その他、『日本語教育ジャーナル』、『日本語教育能力検定試験合格するための本』(共にアルク)など、連載多数。また、日本語教師や日本語教師を目指す方のために、無料メールマガジンの配信も行っている。篠研の“日々成長する教師”
http://www.kanjifumi.jp/teacher/mag_teacher/
受講料 受講料:

検定会員(※1)
15,000円(通常価格。税込。)
14,000円(早割価格(※2)。税込。)

教えて!会員(※1)
18,000円(通常価格。税込。)
17,000円(早割価格。税込。)

一  般(※1)
20,000円(通常価格。税込。)
19,000円(早割価格。税込。)

留意事項:

※1 「検定会員」とは、通信講座「篠研の日本語教育能力検定試験対策」受講生を、「教えて!会員」とは、日本語教師のためのお悩み解決QAバンク 篠研の「教えて!篠崎先生っ!」受講生を、「一般」とは、以上のサービスを受けていないものを表わす。詳細は、サイト「日本語教師篠崎大司研究室:http://www.kanjifumi.jp/」参照のこと。

※2 早割期限は、10月12日。

備考 事前に配布する教材等はありません。当日、筆記用具をご持参ください。
お申込み方法 受講料は事前振込となります。
下記要領で篠崎(info@kanjifumi.jp)までメールにてご連絡ください。こちらより振込先のご案内をさせていただきます。
件名:難問解決型ワークショップセミナーin東京
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