濃密な作文活動を実現するビデオ・DVDの活用法(初級以上)

レベル:初級以上
活動内容:作文
準備物:
ビデオ(DVD)、デッキ、テレビ

授業活動

T :これから、ビデオを見ます。だいたい5分です。よく見てください。後で、ビデオの内容
を原稿用紙に書いてください。たくさん書いてください。ビデオを見るとき、メモをとって
もいいです。用意はいいですか。では、スタート。

   (ビデオ視聴)

T :それでは、作文を書いてください。時間は20分です。辞書を使ってもいいです。教科
書をみてもいいです。わからないことは私になんでも聞いてください。では、スタート。

   (作文活動)

   (学習者がだいたい書けたところで回収する。全部書けなくても構わないので、とりあ
えず、全員分回収する。)

   (翌日、添削した作文をSに返却する。)

T :それでは、昨日見たビデオをもう一度見ながら、日本語の表現を勉強しましょう。

   (ビデオ視聴。添削結果に基づいて、随時語彙や表現、文法を導入する。)

T :では、今勉強したこと、そして、私が直した作文を見ながら、もう一度、作文を書き直し
てください。

   (Sに清書させる。20分後、回収する。)

ポイント

今までいろいろな文法やたくさんの言葉を勉強してきたにもかかわらず、いざ、アウトプットさせてみると、学んだことの実に1/3も使いこなせていない。そんな学生、結構多いですよね。その原因は、もともと制限コードな学生か、あるいは充分なトレーニングを受けていないか、どちらかだろうと思うのですが、いずれにしても、ふんだんにアウトプットするチャンスを与えてあげないと、表現力は身につきません。

そこで、作文の授業となるわけですが、これが上手くいかない。書く内容を決めるのに手間取っているうちに、授業が終わってしまうからです。これはあまりに非効率的です。

 そこで映像の出番です。これなら、書く内容はすでに決められているので、作文活動そのものに特化した指導が可能です。しかも、これはいわば「タスク先行型シラバス」の作文版です。学習者のモチベーションも維持されます。

私自身、受け持ちの初級クラスで実際にやっていますが、ビデオを見た後、学習者は、辞書や教科書で調べたり、友達に聞いたりしながら、とにかくあらゆる手を使って、必死で文章を書きます。はやく書かないとビデオの内容を忘れてしまうとでも思っているかのようです。

もちろん、中にはやっぱりなかなか書けない学習者もいます。ですが、トレーニングを繰り返すうちに、確実に文章は長く、表現力も豊になっていきます。清書することで、始めに書いた文章より格段に進歩したことが、目に見える形で実感できるので、学習者も希望を持って取り組めるのだろうと思います。

ポイントは、ビデオの内容は学習者の興味を引くものであること、日本語が聞き取れなくても内容の理解にあまり支障がないもの、の2点です。人気の俳優が出ているものでもいいし、アニメでも構いません。

どんなレベルの学習者でも対応できるのが、このタスクの特徴です。


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