【再掲】令和4年度から検定試験の出題内容が変わる。
ここ最近、弊メルマガ読者の方や、
篠研の通信講座の会員様から、
「令和4年度検定試験から出題範囲が
変わるというのが、気になる。」
というメールをいくつかいただきました。
確かに、何がどう変わるのか、とても
気になるところですね。
そこで、今回から数回にわたって、
本テーマについて弊メルマガで扱った
過去の回を再掲したいと思います。
初回の今回は、2021年11月3日に配信した
vol.119
「令和4年度から検定試験の出題内容が
変わる。」
をお送りします。
以下。
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今、日本語教育能力検定試験は
移行期にさしかかっています。
というのも、その背景には文化庁を
中心に日本語教師の質の向上政策が
進められているからです。
詳しい話は割愛しますが、
そうした文脈の中で、日本語教育能力
検定試験も来年から少しずつ変わって
いくんですね。
事実、令和3年度の実施要領にその事が
明記されています。
令和3年度日本語教育能力検定試験実施要項
http://www.jees.or.jp/jltct/pdf/R3jisshiyoko-4.pdf
上記資料の「出題範囲」(p.2)の
3行目に以下のような文言があります。
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※ 令和 4 年度の試験より「必須の教育内
容※」に準じた出題範囲へ移行する予定。
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で、この「必須の教育内容」は何かというと、
3ページ目に以下のような文言があります。
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※ 詳細は文化審議会国語分科会が取りまと
めた「日本語教育人材の養成・研修の在り方
について(報告)改定版」のp43「日本語教
師【養成】における教育内容」を参照。
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この「日本語教育人材の養成・研修の在り方
について(報告)改定版」は何かというと、
平成30年に出された以下の報告書です。
「日本語教育人材の養成・研修の在り方
について(報告)改定版」
https://bit.ly/3qeF7Fh
本報告書の趣旨は、「○はじめに」(p.1)を
読んでいただくとして、
重要なのは、p.43の
「日本語教師【養成】における教育内容」
です。(ちゃんと見てくださいね)
これは、養成段階の日本語教師に必要な
知識をリストアップしたものです。
令和4年の検定試験では、この表の中の
特に「必須の教育内容」から出題される
というわけなんですね。
ということは、
来年の検定試験に合格するためには、
この「必須の教育内容」に沿った内容の
教材で勉強しなければならない、
ということです。
「そんなこと言っても、具体的な問題例
が出されていないんだから、そんな教材
あるわけないじゃないか。」
そう思われるかもしれません。
ですが、この「必須の教育内容」を
よくよく見てみると、
多少文言に違いがあるものの、現行の検定
試験の出題範囲とかなり一致していること
がわかります。
「だったら、今までの教材をそのまま
使えばいいじゃないか。」
そう思われるかもしれません。
ですが、そうではないのです。
もう一度、令和3年実施要領の出題範囲
を見てください。
令和3年度日本語教育能力検定試験実施要項
http://www.jees.or.jp/jltct/pdf/R3jisshiyoko-4.pdf
表の右側の「主要項目」欄にある各項目
1つ1つについて、丁寧にきっちり解説
した教材であれば、
「必須の教育内容」にも1対1で対応
するので、来年の試験でも通用するで
しょう。
ですが、
▼そもそも検定試験をよく知らない専門家
が書いた、内容は専門的でも検定試験に
ピントが合っていない教材
や、
▼主要項目は一応押さえているが、内容を
端折りに端折って無理やり1冊にまとめ
たために、多くの情報が抜けている教材
では、令和4年の検定試験には到底太刀打ち
できないのです。
従って、来年の試験で【絶対合格】を勝ち
取るためには、
▼検定試験の出題内容に精通した専門家に
よって書かれた
▼現行試験の主要項目1つ1つに対して
過去の検定試験問題を踏まえた、必要十分
の内容を記述してある
そんな教材を選ばなければならないのです。