自分の人生にとって“大きな石”は何か。

お話の舞台は大学の講義。

普段は熱弁を振るう教授が学生たちに質問を
投げかけるところからストーリーははじまる。

教授:キミたちに質問だ。

教授はそう言うと、教卓の上に水槽を置いた。
水槽の中身はからっぽ。

教授はその水槽のなかにこぶし大のおおきさの
石を入れていく。

教授:さて・・・この水槽は石で満杯になった
だろうか ?

ざわつく教室。

教授は目の前に座っている学生に答えるよう促す。

学生:・・はい。石でいっぱいになっています。
教授:ほう、なるほど。だが、答えはNoだ。

すると、教授は先ほどよりもひとまわり小さい石
を水槽のなかに敷き詰めていく。

教授:これはどうだろう。水槽はいっぱいかい?
学生:・・・いえ、まだ隙間があります。

教授はうなずきながら、砂利を取り出し、また
隙間に敷き詰めていく。

教授:どうだ。隙間が埋まってきたが。いっぱい
かい?
学生:いえ、まだ隙間があります。

学生たちは次になにを取り出すのか目を見張る。

学生たちの予想どおり、教授は細かな粒子の、
いっぱいの砂を水槽のなかに入れていく

教授:さぁ、隙間はもうなさそうだが・・・
学生:いや、まだ隙間はあります。砂と砂の間
にも目には見えませんが、隙間が。
教授:ハハハ(笑)。そのとおり!まだ隙間はある!

教授は教卓の下に忍ばせていた水でいっぱいに
なったバケツを持ち上げ、水槽のなかに流し込ん
でいく。

水は表面張力で水槽の縁で柔和な曲線を描いている

教授:よぉし、これでどうだろうか?
学生:はい、もう隙間はありません。
教授:そうだ。これで水槽はいっぱいになった。
隙間もない。

さて、私がこれでなにを言いたいのか、
キミたちになにを伝えたいかわかるかい?

となり同士、前と後ろでお互いに顔を合わせながら
学生たちは話し合っている。

すると、さきほどの学生が手を上げ、答えた。

学生:どんなに忙しくても時間はつくれる、その
ことを表しているのではないでしょうか。

学生はこう続ける

学生:ボクたちは口々に「時間がない、時間がない」
と言って、やらなければならないことや自分
のやりたいことを先延ばしにして、ついには
やらなくなってしまう。

でも、実際は時間はつくれる。つくることが
できるんです。

教授はそのことをボクたちに伝えたいのでは
ありませんか?

教授はうれしそうに微笑みを浮かべた。

教授:うむ、良い考えだ。だが、違う。

教授は教壇にあがり、学生を見渡す。

そして、一番はじめに入れた大きな石を手に取り、
こう続ける。

教授:この大きな石を一番はじめに入れなければ、
二度とそれを入れることができない。
そういうことだ。

学生たちは困惑の表情を浮かべる。

教授:キミたちにとって大切なこととはなんだ
ろうか?

この水槽に一番はじめに入れた大きな石は
キミたちの人生にとって最も大切ななにか
を表している。

この大きな石は、家族や友達を大事にする
ことかもしれない。

愛する人を守ることかもしれないし、自分
の力で誰かを救うことかもしれない。

はたまた、信念や志を持ち続けること、
夢を叶えることかもしれない。

そういった大切ななにかを一番はじめに
入れておかなければ、一生それを得ること
はできない。

やがて時間が経ち、それが”大切だ”と
気づいていてももう二度と入れることは
できないんだ。

学生たちはその水槽が表す真実に気づき始める。

教授:もしかしたら・・・キミたちにとって大学
に通うことは本当に大切なことではないか
もしれない。

もっともっと大切なことがあるのかもしれ
ない。

いまの生活を繰り返すことが正解でないか
もしれない。

水槽にある小石や砂利のように、小さなこ
とやつまらないことにとらわれて大切な
なにかを見失ってはいけないよ?

そんな些細なことでキミたちの人生をいっ
ぱいにしてしまったら、キミたちが本当に
大切にしなければならない何かは永遠に
失われてしまうんだ。二度と巡ってこない
んだ。

キミたちの輝かしい人生をつまらないこと
でいっぱいにしてはいけない!

キミたちがキミたちらしく、ひとり一人が
生きていくためにぜひ大切ななにかをまず
心に入れてください。

伝えたかったことは以上です。

教授がそう言うと、学生たちから拍手が。

これは本当に自分にとって大切なことなのか?

ふと気づくと、どちらに転んでもいいようなことで
長い時間悩んでいたり、

まわりの評価や価値観にとらわれていたり、

大切ではないことに時間を捧げていることがある。

経済的、体力的、心的な問題でそういったことも
キレイ事になってしまう場面もあるかもしれない。

だからと言って小さな石や砂利、砂を集めていく
理由にはならないように思うのである。

ちょっとでも大きな石を見つけていけたら・・・

あなたにとって”大きな石”はなんだろうか?
ぜひ考えてみてほしい。

出典はこちら。

あなたの人生にとって”大きな石”はなにか?
大学教授の話が深くて考えさせられる

あなたの人生にとって”大きな石”はなにか?大学教授の話が深くて考えさせられる

皆さんにとって“大きい石”は
何ですか。

あらためて考えてみると、

日本語教師になるとか、検定試験に合格する
とかは、実は“大きな石”ではなくて、

何か別の“大きな石”を満たすための
中くらいの石なのかもしれません。

私はそれでも十分いいと思います。

「私は、いろいろな国の人と出会って、
交流して、自分の人生を豊かに、彩り
あるものにしたい。

日本語教師はそのための手段だ。」

とてもすてきな考え方だと思います。

私たち篠研は、皆さんの“大きな石”
を、日本語教育の側面からしっかりサポート
していきたいと考えています。

下記セミナーは、そのためのものとご理解
ください。

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