実はおもしろい検定試験(そんな奴おるか!の巻)

今回も大爆笑の検定試験問題をご紹介
します。

令和元年試験III問題12から。

この問題は、グライスの協調の原理についての
問題です。

以下。

====================

問題12 次の文章を読み、下の問い(問1~5)
に答えよ。

 話し手は、聞き手にメッセージを理解してもら
うために適切に伝えようとする。グライス
(H.P.Grice)は協調の原理を提唱し、このような
       A
会話の基本的な原理を説明している。

(以下、略)

問1 文章中の下線部A「協調の原理」に関して、
「関係の公理」に違反している例を、次の1~4
の中から一つ選べ。

1 先生が好きかと聞かれて「好きなような嫌いな
  ような」と答える。
2 初対面の人に住んでいる場所を聞かれて「地球」
  と答える。
3 今の時間を聞かれて「1時半の2時間半前です」
  と答える。
4 車の運転ができるか聞かれて「山登りが好きで
  す」と答える。

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そもそもグライスの協調の原理とは、簡単に
言うと、

「正確な情報伝達をするための行動指針」

で、

「量の公理」「質の公理」「関係の公理」
「様態の公理」という4項目からできています。
(詳しくは、通信講座の講義資料を見てね。)

で、「関係の公理」とは、

「関係のある情報のみ与えよ。」

という行動指針。

言い換えれば、

「関係ないことを言ったらわかりにくいから
 やめろ。」

というグライスアニキの教えなわけです。

出題者の意図としては、あいまいな答と
無関係な答の区別ができるかを見ていると。

そうすると、この問題は各選択肢の質問に
対して、全く関係のない答えをしているもの
を選べばいいわけですね。

結論から言いますと、答えは4番です。

「車の運転ができるか」と聞いているのに、
全く関係ない山登りで答えていますので。

ただ、ただです。

問題は、他の選択肢のずれ具合。

1番は、まだいいでしょう。

確かに曖昧な返答ですが、まああるある。

問題は、選択肢2。

初対面の人に住んでいる場所を聞かれて
いくら何でも「地球」って答えます?(笑)

生意気盛りの小学5年生かっ!(笑)

それとも、「なんだ!奇遇だねぇ」とでも
言わせたいのか(笑)

さらに、選択肢3。

今の時間を聞かれて「1時半の2時間半前です」
って、余計わかりにくいわ!

って、突っ込んでほしそうだから、あえて
スルーするパターン(苦笑)

このように見てみると、

「どんだけコミュ障?」

と思われると思われますが、

何を隠そう、篠崎、中学時代、ウケ狙いで
上記選択肢レベルのコミュニケーション
をして、

人間関係を著しく棄損した針金入りの
元コミュ障なのです。


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