専門用語を追いかけているだけでは、ダメなんです。

前回からの続き。

先月実施した、

篠研企画 臼井智美セミナー

 「日本語指導が必要な児童生徒に対する
  日本語教育
  -小中高で指導する前に知っておくと
   助かること-」

で得た気づきをシェア。

まず、先週、外国人児童生徒に対する日本語
教育についてお話しいただいた臼井智美先生
について、簡単にご紹介しますと、

====================

大阪教育大学大学院連合教職実践研究科
准教授。

専門は学校経営学、外国人児童生徒教育、
教師教育。

外国にルーツのある子どもが在籍する学校の
教職員や教育行政関係者に対して、指導体制
の構築や授業づくりに関する研修や助言を行っ
ている。

教科指導と日本語指導を同時に行う教科指導
型日本語指導の方法を開発し、外国にルーツ
のある子どもの在籍学級での教科の学びを助
ける実践を広めてきている。

また、国際交流協会等と連携して、子どもの
日本語指導を担う市民ボランティアの育成に
も携わっている。

主な著書:

『イチからはじめる外国人の子どもの教育』
 教育開発研究所
 https://amzn.to/3ejTpjC

====================

前回、臼井先生が実践なさっていらっしゃる
「教科指導型日本語指導」というのは、

教科内容を指導しながら、同時に、そこに
出てくる専門用語の定義を児童生徒が理解
できるように提示していくというもの。

これは、日本語教育でも最近注目されている
CLIL(内容言語統合型学習)に非常に近い指
導法。(←私としては極めて大きな気づき)

しかも、これは外国人児童生徒に対してだけ
ではなく、

日本人児童生徒に対する普段の授業でも、
同じように実施するというもの。

そう考えると、専門用語の定義の正確な
理解というものが、知識を積み上げていく
上でいかに重要か、

ということがわかります。

ところが、話はそれで終わりません。

臼井先生曰く、

「外国人児童生徒の場合、ただ用語の説明を
 しても、なかなか定着しません。

 なぜなら、その用語に紐づいた経験がない
 からです。

 例えば、『ぞうきん』1つとっても、その
 イラストを見せて、用途を説明しても、
 児童はよく理解できない。

 他の日本人児童といっしょにぞうきんを
 使って教室を掃除するという経験をして
 初めて、

 『なるほど!ぞうきんはこう使うのか。』

 と理解できるのです。」

なるほど!

特に、児童生徒はまだ認知的にも成長途上。

「ぞうきん」という、極めて日常的で、
極めて具体的な道具1つとっても、言葉
だけの説明では理解が覚束ないのです。

ましてや、抽象的で、日常生活とのつながり
が感じにくい、教科特有の用語ならなおさら
でしょう。

児童生徒の指導1つとっても、なかなか
一筋縄ではいかないのです。

翻って、私たちの検定試験の勉強は
どうでしょうか。

実は、似たようなところがあるのではない
か。

「試験勉強しながら、専門用語を暗記して
 いるが、なかなか覚えられない。」

「覚えても、覚えても、どんどん忘れて
 いってしまう。」

とすれば、もしかしたら、専門用語を単なる
記号として丸暗記しようとしていて、

その用語に紐づいた体験が伴っていない、

その用語が教育現場でどのように活かされる
のか、意識しながら勉強していない、

ということにあるのではないかと思いますが
いかがでしょうか。

「そんなことを言われても、そもそも私たち
 はまだ現場経験がないのだから、イメージ
 のしようがないではないか。」

おっしゃる通りです。

だからこそ、熟達者により生々しい実体験を
織り交ぜた講義に触れることで、

その熟達者の経験を疑似体験しながら、知識
をリアリティを持って脳髄に固定化させる、

ということが、効率的に知識を吸収するために
非常に重要なのです。

逆に言えば、検定試験対策セミナーを選ぶ
コツ、講師選びのコツは、

まず第一に、講師がそうした実体験を豊富に
持っていること。

経験の浅い教師では、まず不可能です。

そしてさらに、そうした実体験を初学者にも
分かるように説明できる言語を持っている
こと。

専門用語を、もっと難しい専門用語で説明
するような専門家では、いくら聞いても
チンプンカンプンです。

(これを意識していない専門家の、いかに
 多いことか。)

こういう判断軸を持たずに、ただただ
「安いから。」「たまたま目にしたから。」
という理由で申し込んでも、

あとは、推して知るべし。

検定試験に合格する方というのは、この確かな
「合格する判断軸」を持っています。

実は、試験勉強する以前のこうした判断が
合否を大きく左右したりするのです。

おかげさまで、残席4となりました。

「どうしても今年合格したい。」

という方は、今すぐお申込ください。

■《残席4!試験直前の総仕上げ!》

 篠研の「圧巻!日本語教育能力検定試験
 直前対策オンラインセミナー」
          (9月18日・19日開催)
 https://www.kanjifumi.jp/tyokuzen_seminar/


資格取得が目標の方へ
無料メルマガ「篠研の日本語教育能力検定試験対策」

日本語教育能力検定試験頻出のキーワードやテーマについて4択問題と動画でお届けします。平日(月・水・金)、日本語教育能力検定試験合格のための情報をご提供するメルマガです。

さらに、今ご登録なさると特典が無料でダウンロードできます。
特典 「日本語教育能力検定試験 記述問題対策」(全24ページ)

解除はもちろんのこと、メールアドレス変更など個人データの編集も簡単ですので、ご安心ください。プライバシーポリシーをご確認の上、ご登録を希望されるメールアドレスを入力し、ご希望の項目ボタンを押してください。

  メールアドレス【必須】
  お名前(姓)【必須】
  お名前(名)【必須】
  よみがな【必須】
  都道府県【必須】 なお、海外在住の方は「海外」をお選びいただき、下記項目に例のようにご記入ください。
海外にお住まいの方は「ベトナム(ホーチミン)」のようにお書きください。