ICTとうまく付き合う方法。

昨日、日本語学校教育研究大会の分科会V

「デジタル時代の教師の学習支援のあり方」
渋谷博子先生(東京外国語大学)
清水由貴子先生(聖心女子大学)
鈴木智美先生(東京外国語大学)

のご講演を拝聴してきました。

 

日本語教師や学習者に対するICT使用
についてのアンケート報告や、

授業で役立つさまざまなアプリを紹介して
いて、とても勉強になりました。

 

ご講演が終わって清水先生、渋谷先生と
お話しさせていただきました。

 

清水先生曰く、

「授業にICTを導入することに、不安を
感じる方が結構いらっしゃるんですよね。」

なるほど。

 

おそらく、そう感じてしまうのは、

「ICTを導入することで、授業の主導権を
スマホアプリやインターネットに獲られて
しまうのではないか。」

という漠とした不安があるからではないか
と思います。

 

ですが、そう考えてしまうのは、

「ICTに勝たなければ。」

という意識があるからではないでしょうか。

 

ICTと知識やスキルで勝負しようとしても
情報処理のスピードでは勝てません。

 

そうではなくて、

「そんな便利なツールがあるんなら、
さっさと使って、楽しようっと。

使い方が分からなければ、学習者に
聞けばいいじゃん。」

と、ICTを使う側に立てば、無用な不安を
感じる必要もなく、

ICTとうまく付き合うことができます。

 

例えば、アプリの音声入力機能を利用すれば、

学習者に日本語の例文をいくつか指定して

「はい、この例文を音声入力して正しく例文が
表示されるまで、家で練習してきてください。

できたら、その画面をキャプチャーして、
次の授業のときまでにメールで送ってきて
ください。」

とすれば、学習者はせっせと家で発音練習を
するので、

「じゃあ、もう私の授業で発音練習に時間を
割く必要はないですよね。」

ということになり、授業負担が1つ減るわけです。

 

そうやって、学習アプリや学習サイトを
授業の中に組み入れ、

今まで人間がやってきたことを、1つずつ
ICTに担わせれば、

授業の質を下げることなく(逆に上げながら)
授業負担をどんどん減らしていくことができる
わけです。

 

授業準備の時間もどんどん減らせば、結果的に
実質賃金も上げられますよね。

 

まずは、そうした思考、スタンスでICTと
付き合えば、無理なく入っていけるでしょう。

 

以上の説明を読んで、

「ICTを授業に導入しない私って、
相当損している。」

と感じられれば、結構いいセンスしている
と言えますよ(^_^)


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