学習者の自己評価を成績評価に反映させるべきか。(前半)

去る8月10日に行われた

「絶対盛り上がる!中級会話授業ワークショップ」

おかげさまで、セミナー自体も大変盛り上がりました(^_^)

 

早速、ご参加いただいたS.Y様よりご感想を頂戴いたし
ましたので、ご紹介いたします。

 

S.Y様、セミナーご参加並びにご感想メールを
ありがとうございました。

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冒頭で、皆様、メルマガを購読されている方々が参加されて
いるとのお話がありましたが、

恥ずかしながら、私は、「サタラボ」に参加されていた先生
との認識しかないまま参加いたしましたが、

何もわからず飛び込み大正解でした。

以下、セミナーの感想です。

———

中級会話は、毎回、どんな学習者が対象でも、悩ましく、
それが故に楽しくもあり面白いと感じます。

どちらかというと、会話の授業では、臨機応変さが求められ、
教師側のアドリブは大事な要素との認識でおりました。

今回、アドリブは極力排除する、という先生のお言葉が
大変印象に残りました。

「ハードル」を事前に10は用意することの大切さと
難しさをワークで実感できたことは大きな学びとなり
ました。

ありがとうございました。

同じテーブルの方とのロールプレイや振り返りなども大変
勉強になりました。

せっかくたくさんのロールプレイが提案されていたので、
その中の1つでも取り上げ、

どんなハードルが考えられるかを先生のご意見も交え皆で
考える時間があったらさらに良かったかなと思います。

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> 何もわからず飛び込み大正解でした。

そう言っていただけると、私も嬉しいです(^_^)

 

> 「ハードル」を事前に10は用意することの大切さと
> 難しさをワークで実感できたことは大きな学びとなり
> ました。

 

事前にハードルを設定しておくことで、授業はうんと
楽になります。

ぜひ、授業で試してみてくださいね(^_^)

 

> せっかくたくさんのロールプレイが提案されていたので、
> その中の1つでも取り上げ、
>
> どんなハードルが考えられるかを先生のご意見も交え皆で
> 考える時間があったらさらに良かったかなと思います。

なるほど! 検討させていただきます!

 

さて、今回のセミナーの受講生の方から
次のようなご質問を頂戴しました。

「学生の自己評価についてどのように考えて
いらっしゃいますか。

また、自己評価を成績評価に組み込むこと
について、どのようにお考えですか。」

 

今回は、この点について当日お答えした私の
考えと、若干の補足説明をさせていただきますね。

 

基本的に自己評価はできるのであればやるべきです。

 

なぜなら、それによって学習者が自分を内省する
(=モニタリング)する機会を提供することが
できるからです。

 

語学に限らず、何事も自分を第三者的に見る
視点を持つって、とっても大事なんですね。

 

従って、自己評価の内容も、内省を促し次への
ステップにつながるようにすると効果的です。

 

具体的には、

1.あなたのいい点と、改善したらいい点を
5つずつ挙げてください。

2.いい点をもっと伸ばし、改善点を改善
できたら、どのようなことができるよう
になると思いますか。

3.いい点をもっと伸ばし、改善点を改善する
ために、何ができますか。

といったように。

 

1.の質問で、いい点と改善すべき点の両方に
目を向けさせる。

2.の質問で、改善が実現した時の自分を
具体的にイメージさせ、改善に前向きにさせる。

 

3.の質問で、そのための具体策を自分で考え
させる。

 

そんな感じです。

 

ぜひ、やってみてください(^_^)

 

次に、自己評価を成績評価に組み込むこと
についてですが、

これは完全にNGです。

 

なぜなら、統一的な評価基準に則った客観的
な評価ができないからです。

 

自己評価は、あくまでも自分を見つめるため
に行う評価。

 

成績評価にリンクさせてしまうと、結局
自分を過大評価した者が得をするという
形になってしまいまい、

自己評価が正しく機能しなくなるのです。

 

と、ここまでは会場にいらっしゃった方々に
ご説明したこと。

 

長くなりそうなので、続きは次回に(^_^)


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