外国人労働者は、実は多文化共生など望んでいないという事実。

今回のタイ訪問や2年前のベトナム視察、
さらには、さまざまな外国人労働者と接し
て感じるのは、

「あくまでも彼らは稼ぐために日本に
来ている。」

ということ。

 

もちろん、来日して日本人に優しくして
もらえれば嬉しいし、

冷たくされれば悲しいわけですが、

それよりも何よりも稼げなくては何の
意味もないのです。

 

極端なことを言えば、私たちがいくら
やさしい日本語で接したり、
生活面のサポートをしても、

給料が期待値よりも低ければ、
彼らとしては来日の意味はなく、

それよりも、

「生活のサポートは一切しないけど、
一人頭毎月50万円給料出すから、
それでなんとかして。」

と言われる方が、おそらく彼らとしては
100倍嬉しいのです。

 

そうなれば、外国人向けのサービスも
民間レベルで増え、

欲しいサービスをお金で選べるようになる
でしょうから、

彼らにとってはそちらの方が100倍いいの
です。

 

この感覚は決して悪いわけではなく、

世界は基本的に資本主義で回っている
わけですから、

むしろこちらの方が世界基準。

 

「多文化共生」よろしく、資本主義よりも
民主主義の方が先行っている日本の方が、
実は異常なのです。

 

なぜなら、資本主義よりも民主主義が強い
国はいずれ滅びるから。

 

最近、こんな話を聞きました。

 

アラブ首長国連邦(UAE)は、全人口のうち
UAE国籍が13%。

残りの87%が外国籍。

 

つまり、1割の国民と9割の外国人労働者で
成り立っている国です。

 

アラブ首長国連邦(UAE)>国民
https://bit.ly/2LSOgeC

 

街中を見ると、47℃の炎天下の中、国民誰一人
歩いていない中で、インド人労働者が黙々と
道路工事をしているわけです。

 

なぜ、そんな過酷な状況下で文句も言わずに
働いているかというと、

給料がインドの5倍だから。

 

しかも、在留期限が最大3年までとされていて、
仕事を失うと、即国外退去なのだそうです。

 

例えば、仕事の後、酒に酔って暴れて
警察に捕まったら、即退去。

 

外国人ベルボーイが、支配人に

「お前、愛想悪いからクビ。」

と言われたら、その時点で即退去。

 

同国人同士が付き合って、うっかり子どもを
作って、子育てのために女性が仕事をやめたら、
その女性は即退去。

 

だから、期限いっぱいまで稼ぎたいので、
品行方正、誰も文句を言わずに黙々と働く
のです。

 

すべては、給料が圧倒的に高いから。

 

本人たちも、「3年間だけの我慢」と
最初から割り切っているので文句もない。

 

外国人労働者を受け入れるというのは
つまりこういうことなのです。

 

実は、UAEがこのような政策をとっているのは
欧米の外国人移民問題に学んだから。

 

外国人移民が定住すると、必ず政治力を持つ
ようになります。

 

そして、景気が落ち込んだときに必ず

国民vs移民

の政治対立が生まれます。

 

そうすると、必ず差別や偏見といった
感情的な問題が起こり、泥沼化する。

 

もちろん、差別や偏見は悪い。

しかし、一方でそれは人間の性であり、
安易な外国人労働者の受入れは、

そうした対立の種を蒔いているような
ものなのです。

 

UAEは、それを熟知したうえで国づくりを
しているんですね。

労働者を3年限定でくるくるくるくる
回せば、そのような心配はありません。

 

「でも、そんなに給料出して、どうやって
お金の工面をしているの?」

そう思われる方もいらっしゃるでしょう。

 

だから、UAEは国を挙げて富裕層ビジネスを
展開しているのです。

 

その象徴が、ドバイ。

 

日本語教育では、「多文化共生」が至上命題
のように言われています。

 

確かに、今後外国人労働者なしに日本経済は
成り立たないでしょう。

 

しかし、現状の政策の先に日本の未来があるのか。
欧米と同じ轍を踏むことにならないのか。

 

そう思うのは私だけでしょうか。


日本語教師をめざす方、現職日本語教師の方のための無料メルマガ
無料メルマガ「篠研の“日々成長する教師”」

授業の小ネタや授業実践のコツ、教師としての考え方、息の長い日本語教師になるための知恵などを週2日(火・木)でお届けします。

さらに、今ご登録なさると特典が無料でダウンロードできます。
特典 「精読指導の秘奥義」(全24ページ)

解除はもちろんのこと、メールアドレス変更など個人データの編集も簡単ですので、ご安心ください。プライバシーポリシーをご確認の上、ご登録を希望されるメールアドレスを入力し、ご希望の項目ボタンを押してください。

  メールアドレス【必須】
  お名前(姓)【必須】
  お名前(名)【必須】
  よみがな【必須】
  都道府県【必須】 なお、海外在住の方は「海外」をお選びいただき、下記項目に例のようにご記入ください。
  海外にお住まいの方は「ベトナム(ホーチミン)」のようにお書きください。