検定試験出る問シリーズ(8)-口腔断面図の見方(1)。

検定対策セミナーにご参加いただく方とお話しして
思うのは、

「多くの方が口腔断面図を苦手としている。」

ということ。

 

かく言う私も、かつてはとっても苦手でした。

 

ですが(というか、それだけに)、

口腔断面図を克服できるかどうかが、
試験IIを制覇する肝であるといえる
でしょう。

 

そこで、今回から3回にわたって、

「口腔断面図の見方」

を解説したいと思います。

 

第1回目の今日は、

「口蓋垂が鼻腔への通り道を塞いでいるか否か。」

 

日本語の子音の発声方法は、口腔断面図で表す
ことができます。

 

口腔断面図とは、発声時の音声器官の状況を
図に示したものです。

 

口腔断面図を見るポイントは、主に以下の3点です。

(1)口腔断面図を見るポイント

1.口蓋垂が鼻腔への通り道を塞いでいるか否か
2.舌の形状
3.両唇が開いているか否か

本来は、さらに声帯が震えているか否かも関係する
のですが、最近の検定試験では、そこまでは問われ
ないようです。

 

以下、それぞれのポイントについて解説しましょう。

 

■口蓋垂が鼻腔への通り道を塞いでいるか否か■

 

口蓋垂が鼻腔への通り道を塞いでいる場合、肺から
出た呼気は鼻を通らず、

必ず口腔内を通って口から出ます。

 

従って、この場合の子音は鼻音以外の音ということ
になります。

 

一方、口蓋垂が鼻腔への通り道を塞いでいない場合、
肺から出た呼気は口腔内を通らず、

必ず鼻腔を通って鼻から抜けます。

 

従って、この場合の子音は鼻音、すなわちナ行音、
マ行音、ン、ガ行鼻音のいずれかということになる
わけです。

 

このように、口蓋垂が鼻腔への通り道を塞いで
いるか否かが、

子音を特定する大きな手掛かりになるんですね。

 

通信講座「篠研の日本語教育能力検定試験対策」
http://www.kanjifumi.jp/become/distancelearning/

の講義資料

「No.015 日本語の子音とその周辺」

では、

上記内容を、口腔断面図を交えながら、
分かりやすく、かつ詳しく解説しています。

 

口腔断面図を克服すれば、試験II問題3が
一気に

>>得点源<<

になります。

 

もちろん、学習者に音声指導する際にも
この口腔断面図での説明は有効です。

 

「夢は逃げない。逃げるのはいつも自分。」

頑張ってくださいね。


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