『みん日』練習Cは、感情一杯のシナリオプレイに持っていく。

本日開催した

篠研の日本語の教え方ワークショップ
「初級文型導入の授業準備を短縮する方法
-まずは1時間以内、そして30分、最速10分」

 

事前アンケートで

「『みん日』の練習Cの進め方を教えてほしい。」

というご要望がありました。

 

練習Cは、談話型の文型練習。

基本的には文型練習ですので、学習者同士で
口頭練習をするというのが基本的な進め方です。

 

問題は、どのレベルの練習をするか。

 

学習者同士で、ただ一通り二通り練習して終わり
では、何の意味もありません。

 

なぜなら、表現が記憶に残らないからです。

学習者も「この表現、いつか使ってやろう。」と
思わないからです。

 

表現を覚えてもいないし、使おうとも思わな
ければ、そりゃ意味ないですよね、という話。

 

では、どうしたらいいか?

 

結論から言うと、

「スキットを感情をこめて暗唱できるまで
しっかり覚えること。」

 

ポイントは、感情をこめることと暗唱できこと。

 

中学英語のカリスマ田尻悟郎氏は、日々教え子に

「言葉に魂をこめろ。」

と言っているのだそうです。

 

そのレベルまでやらなければ、言葉は身につか
ないんですね。

 

また、このレベルまでたどり着くには相応の
練習が必要。

 

とはいえ、私たち日本人が日本語のスキットで
練習しても、その労力のほどが肌感覚で理解でき
ません。

 

そこで、今回のセミナーでは、受講生の方々に
以下のようなワークをしていただきました。

 

皆さんも、ぜひやってみてください。

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【ワーク1】
ペアを作り、下の会話を、テキストを見ずに感情を
こめてやり取りできるまで練習しなさい。

それはよかった
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
I’m glad to hear that.
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

Yoriko: (Reading the letter from Mary)
You know what?
John:  What?
Yoriko: Mary is finally going to finish
her college degree this spring.
John:  I’m very glad to hear that.

「(手紙を読みながら)ねえ聞いて?」
「何?」
「メアリーがやっとこの春大学卒業するんだって」
「そりゃよかった」
(出典:渡辺鉄太(1992)『言えそう?言えない…言って
みたい!』三修社 p.96)

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「I’m very glad to hear that.」

感情をこめて、何度も口ずさんで
しっかり覚えましたか。

 

スキットを一度や二度さらっと読みこなす
だけでは、何の変化もありませんが、

感情をこめて、何度も口ずさんで
しっかり覚えるとどうなるか。

 

「なんかのときに使ってやろう。」

と思うのです!(ホントに)

 

私たちが、学習者に指導する時もまったく
同じで、要は、学習者に

「なんかのときに使ってやろう。」

と思わせるような指導をしないと意味が
ないのです。

 

彼らが実際に日本語を使うのは、教室外
なのですから。

 

皆さんも

「I’m very glad to hear that.」

を感情をこめて、しっかり覚えましたか。

 

そしたら、ぜひご家庭でも使ってみてください。

 

例えば、週末ゴルフから返ってきた旦那様が、

「今日はスコア100切ったよぉ。」

と言ってきたら、すかさず

「I’m very glad to hear that!」

と言ってみる。

 

「お…おまえ、どうしたんだ。」

と、のけぞることうけ合い(笑)

 

…てな内容を、3月にもやります。

 

【2019年3月31日開催分】
篠研の日本語の教え方ワークショップ
「初級文型導入の授業準備を短縮する方法
-まずは1時間以内、そして30分、最速10分」
https://www.kanjifumi.jp/bunkeitansyuku/


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