一流の人は柔らかい。

引き続きこちらの本より。

石原明『心を身軽にする80のインストラクション』
https://amzn.to/2SMzDBV

 

繰り返しになりますが、お勧めです。

 

この本を読むにつれ、日本語教師たる者、

【やり方よりあり方】

の重要性をしみじみ感じます。

 

小手先のスキルやテクニックも必要と言えば
必要ですが、それよりも何よりも、

【日本語教師としてどうあるべきか】

を、長い年月をかけて涵養していくことこそ
目指す方向なんだと思います。

 

今回は、そんなことを思わせる一節をご紹介
しますね(^_^)

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■一流の人は柔らかい■

お金や名誉、地位はその人の人間性をクローズアップ
させます。

いいことも悪いことも、その人のすべてが皆に知られる
ことになるのです。

 

私自身、だんだんわかってきたことですが、本当に
一流の人は、物腰がやわらかく、いつもニコニコして
自然体です。

 

普通の人は経営者にしろ、偉い先生にしろ、そんな方に
お会いするときには緊張するものです。

 

一流の方々は、緊張している人にいくら話をしても、
ろくろく話を聞いてくれないことを分かっていらっ
しゃいます。

 

だから、むしろ余裕のある方の方が余計に気を遣われる
ようです。

 

先日お会いした御年70歳のコンサルタントは、日本を
代表する経営者の方々と面識があり、

錚々たる皆さんが相談においでになる方です。

 

この方のお世話した会社が最近株式の一部上場を果たした
のですが、

それについてもべつだん誇示することもなく、とても
ざっくばらんにいろいろと教えていただきました。

 

企業経営に関するどんなに高度な質問、悩みにも、
その問題点を即座に明らかにし、

状況を打破する方法を平易な言葉でアドバイスし、

相手の可能性を最大限に引き出すそのお手伝いを
されていることが、少しの時間でもわかりました。

 

この方ほどのレベルになると、毎月の入金、出金を意識
するどころか、

財布を持ち歩かなくてもお金に困らないだろうな、

と思われるくらい、それはそれは素晴らしい方でした。

 

2人の人物が出会った時に、ほがらかに「こんにちは」と
いって気さくに手を差し出すのは、こういう方々、決まって
本当の一流の方です。

 

立派な会社を経営されている方に限ってどんな相手でも
態度が変わらず、常に気さくな対応をしてくださるもの
です。

 

本物の人物には、それだけの余裕があるのです。

 

逆に、もったいぶってなかなか手を差し出そうとしない人。

 

こういう人は高圧的な態度で威張っていますが、自分に
自信がないので、威張ることで自分の地位を守ろうとして
いるようです。

 

企業でいえば、部長クラスの人によく見られます。

 

この人は自分よりもお金を持っていたり、地位が上だっ
たり、頭がいい人の前では小さくなるのですが、

自分より地位が低くて年下になるや、途端に大きな態度を
示します。

 

本人はそれに気がついていないのですが、周囲からは
よく見えます。

 

もちろん、両者を分けているのは、単にお金があるか
ないか、ということだけではありません。

 

そうではなくて、いってみれば、その人は「自分の根拠」、
つまり自分だけの技術やノウハウを持っているか、
そうではないか、この違いなのだと思います。
(pp.178-180)

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私自身、今でも相手を批判したり、否定的な
態度に出てしまったりすることがあります。

 

ですが、後になってよくよく振り返ってみると、
相手が悪いというよりは、

自分自身に相手を受け入れる余裕がなかっただけ
ということが往々にしてあります。

 

そのたびに、

「あの時、ああ言えばよかった。」
「こう考えれば、余計な摩擦を生まずに済んだ。」

と後悔するわけです。

 

そんなことから、最近は努めて人にはやわらかく
接するように心がけているつもりです。

 

そうすると、以前の私なら、

「それじゃ、ダメでしょ!」
「どうしてそんなこともできないのかな。」

と思っていたことも、

「まだまだ全然大丈夫。」
「こうすれば、とりあえず何とかなる。」

と自然と障害やトラブルをのらりくらりと
かわすことができるようにありました。

 

また、周りに協力者や理解者も増えてきた
ように思います。

 

要は、気の持ちようなんですね。

皆さんは、いかがですか。


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