ディクトコンポにディクトグロス。様々な書き取り活動を検定試験から学ぶ。

音声の書き取りというと、まず頭に
浮かぶのは

「ディクテーション」

ではないかと思います。

 

と言いますか、これ以外にないという方も
多いのでは(笑)

 

ですが、毎回毎回十年一日ディクテーション
だけでは、さすがに芸がないですよね。

 

ところで、

平成28年の日本語教育能力検定試験の
試験III問題8では、

中級前半のレベルの文法・読解クラスの
活動が出題されているのですが、

 

その問1に様々な書き取り活動が選択肢
として紹介されています。

 

選択肢だけ紹介しますと、

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1 ディクトコンポ
2 ディクトグロス
3 ディクテーション
4 ディクタカンバセーション

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初めて聞くものもあるかと思いますが、
これらはすべて、書き取り練習。

 

「ディクトコンポ」は、文を途中まで
ディクテーションさせ、文の続きを考え
させるというもの。

 

「ディクトグロス」は、まとまった
テキストを数回聞かせ、

それをグループで再生させるというもの。

 

「ディクタカンバセーション」は、会話の
一方だけを聞いて書き取らせた後、内容に
合わせて返答をを書くというもの。

 

書き取り活動1つとっても、これだけいろ
いろなバリエーションがあるんですね。

 

もちろん、それらの活動をやってみると
教師・学習者ともいろいろな発見があり
ます。

 

例えば、ディクトグロス。

 

学習者に、聞かせた文章を再生させると、

注意の向いている部分やインテイクされて
いる日本語表現などは、比較的忠実に再生
できるのですが、

注意の向いていない部分やまだインテイク
されていない日本語表現などは、

まったく再生されなかったり、再生度が
低かったりするのです。

 

再生度が低い代表格が、助詞・助動詞
といった機能語。

 

そして、中級前半レベルであればヴォイス
表現やテイル表現。

 

再生させた後、学習者に原文と再生文を
比較させるといい意識づけになりますし、

教師の方も、学習者がどの程度インテイク
できているのか確認できて、指導のポイント
も絞れます。

 

こうした活動は、なにも中級以上じゃないと
できないというものではなく

初級でも、例えば教科書のモデル会話を
再生させるといいでしょう。

 

このように、検定試験、特に試験IIIは授業
アイデアの宝庫。

 

「普段の授業がマンネリ気味。」

という方こそ、検定試験の徹底研究を
お勧めします。

 

というような話を、今回のセミナーで
お話しさせていただいています(笑)

(年度が違うので、まったく同じ話には
なりませんが(笑))

 

よろしかったら。

 

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