二重敬語と敬語連結。

二重敬語とは、

「一つの語について,同じ種類の敬語を
二重に使ったもの」(文化審議会(2007)p.30)

を言います。

 

例えば

「(本を)お読みになられる」

がそれにあたります。

 

これは、動詞「読む」を

「お~になる」(尊敬語)

にした上で、さらに

「られる」(尊敬語)

をつけたもので、誤った敬語の
作り方です。

 

ただし、二重敬語の中には(1)のように
すでに習慣として定着しているものもあります。

 

正しい使い方として認められているものですので
注意が必要です。

(1)・(尊敬語)お召し上がりになる、お見えになる
・(謙譲語I)お伺いする,お伺いいたす,
お伺い申し上げる
(文化審議会(2007)p.30)

 

一方、敬語連結とは、

「二つ(以上)の語をそれぞれ敬語にして、
接続助詞「て」でつなげたもの」(同上)

を言います。

 

例えば、

「(本を)お読みになっていらっしゃる」

がそれにあたります。

 

これは、「読んでいる」の「読む」を
「お読みになる」に、

「いる」を「いらっしゃる」にして
両者をつなげたものです。

 

これは、先の二重敬語とは異なり、
正しい敬語の使い方です。

 

敬語連結には、

「(本を)お読みになっていらっしゃる」

のほかに、

「お読みになってくださる」
「お読みになっていただく」
「御案内してさしあげる」

があります。

 

ただし、

「伺ってくださる」
「伺っていただく」
「御案内してくださる」
「御案内していただく」

などは、本来丁寧語でいうべきところを
「伺う」「ご案内する」と謙譲語Iで述べて
おり、

不適切な表現ですので注意が必要です。

(2)で確認してください。

(2)先生に博物館を
(*ご案内していただきました 案内していただきました)。

 

この辺り、検定試験でいうところの「言語と社会」

 

敬語の問題は、毎年のように出題されるので、出題の
ネタ本でもある下記文献は、必ず読んでおいてくださいね。

 

参考文献

文化審議会(2007)『敬語の指針』
https://www.bunka.go.jp/seisaku/bunkashingikai/kokugo/hokoku/pdf/keigo_tosin.pdf


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