自律学習を継続させるためには。

自律学習は、常に「途中でドロップアウトする」
というリスクを裏側に背負っている。

では、どうしたらいいのか。

前回、そんな話で終わりました。

皆さん、どうしたらいいか考えていただけまし
たでしょうか。

些細なことかもしれませんが、ここで頭を使う
か否かで教師力に圧倒的な差がついていきます。

自律学習が自然にできる教師であれば、学習者に
も自然に自律学習を伝授することができますね。

さて、この問題、結論から言うと、

「学習計画の運用を、一人でしない。」

ということです。

必ず第三者をかませる。

例えば、定期的に仲間と会って一緒に学習したり、
学習報告会をする。

できれば、学習スケジュールと学習状況の管理を
誰かに任せ、

時間になったらその人に学習開始を知らせたり、
学習状況をフィードバックしてもらったりする。

また、時にはメンターとして励ましてもらったり、
叱ってもらったりする。

そうすれば、かなりドロップアウト率は下がり
ます。

ここまでをまとめると、

学習計画も、そのための手段も、結果の評価も
基本的に学習者自身が行う。

しかし、実際の運用は他人に任せる。

ということです。

これが、すべての学びに通用する「続ける技術」
です。

事実、私が10年以上にわたって本メルマガを
発行し続けられているのは、

読者3000人の衆人環視にさらされているという
意識があるから。

また、ポッドキャストを1年以上続けられている
のは、

その制作には、私だけでなく、アシスタントの趙
さんや、編集者の方と共同で作っているから。

こうした「やめようにもやめられない。」という
仕組みを作ることが大切なのです。

そういう意味では、学校や時間割という仕組みは
とても優れたシステムなんですね。

逆に、プライベートレッスンを請け負う際には、
クライアントに上記のことをしっかり伝えたほう
がいい。

「あなたの目標を達成するためには、相応の
努力が必要です。

もし一人であれば、途中でやめてしまうでしょう。

ですが、わたしはそんなあなたを全力でバック
アップします。

時には厳しいことも言いますが、あきらめないで
最後まで私についてきてくださいね。」

こういえば、学習者はしっかりマインドセットして
くれるというものです。

また、これは検定試験の勉強をしている方にも
当てはまります。

途中で挫折してしまう方の多くは、自分一人で勉強
して合格しようとしている方なんですね。

志を同じくする仲間と定期的にあって勉強するとか、
プロにお願いして定期的にポートしてもらうとか、

多少の出費があったとしても、それが最も効果的で
効率的な課題達成方法なのです。

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自律学習の光と影。

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