むずかしいことをやさしく。やさしいことをふかく。ふかいことを ゆかいに。

このところ、冒頭で私のセミナーにご参加いただいた
方々のご感想をご紹介しておりますが、

そこでふっと思い出したことがありましたので、
書き綴ります。

それは、私が検定試験対策セミナーで解説する際に
気を付けている、井上ひさしのことばです。

「むずかしいことをやさしく
やさしいことをふかく
ふかいことをゆかいに
ゆかいなことをまじめに」

難しいことを難しいまま、

例えば、難しい専門用語を別のもっと難しい
専門用語で解説されても、余計にわからなく
なりますよね。

だから、私の場合、難しいことをできるだけ誰でも
わかることばにかみ砕いて解説するようにしています。

ですが、それだけだと内容が薄っぺらいものになって
しまう。

だから、

「実は、この専門用語の背後には
こういう教育現場の状況があって、

この用語や考え方が出てきたことで
現場の問題が1つ解決したんですよね。」

と付け加える。

そうすると、そこに深みが出て、参加者の方も

「なるほど。ならば知っとこうかな。」

となるわけです。

さらに、

「でも、この専門用語の世界には、ここだけの話、
意外とこんな間抜けな部分もあるんです。」

と、こぼれ話で笑いを取りつつ、

「というわけで、日本語教師はそういう部分も
ひっくるめながら業務にあたることが大事なん
ですね。」

とまじめにまとめる。

そうすると、価値あるの高い情報として参加者の脳髄に
しっかり刻み込まれるわけです(というのが、私の願い。笑。)

このことは、学習者に日本語を教える場合も同様です。

時々、専門書で仕入れた専門用語をそのまま使って
学習者に日本語の説明をしている方を見かけますが、

そんな言葉で説明されてもチンプンカンプン。

頭に残るのは、ただただ

「煙に巻かれた感」

だけなんですね。

「むずかしいことをやさしく
やさしいことをふかく
ふかいことをゆかいに
ゆかいなことをまじめに」

日本語指導の際にも、ぜひ参考にしてみてくださいね。


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