『みん日』は、実はすこぶるコミュニカティブだった。

先日、『みんなの日本語』執筆協力者の
澤田幸子先生とお話させていただく機会
がありました。

(というか、私が依頼したのですが。)

澤田先生は、生粋の大阪の方で
とてもユーモアのある先生。

「『みん日』の会話に出てくる電話
 番号に本当に電話をかけた日本語
 教師の方がいて、困ったわ(笑)」

など、こぼれ話もたくさん伺いました。

で、『みんなの日本語』といえば、
ガッチリと定式化された文型導入と
文型練習。

現代のオーディオリンガルメソッド。

そんなイメージを持たれている方も多い
と思います。

「どうやって『教え方の手引き』に
 自分の授業を寄せていくか。」

そんなふうに考えている方もいるかも
しれませんね。

かくいう私も、駆け出しの頃は、
『みん日』を使って、ひたすらガッチガチ
の機械練習をしていました。

ですが、澤田先生とお話させて
いただき、そんな意識が大きな誤解で
あると気づかされました。

澤田先生曰く、

「利用者の方から時々、

 『馴染みのない地名を使って練習
  しても、意味がない。』

 というようなご意見をいただくん
 ですが、

 例えば、会話の部分もあの会話の通り
 にする必要はないんですよ。

 お店の名前とか、地名とか、自由に
 変えてもらって構わないし、

 会話の内容について学習者に

 『これ、どう思う。』

 とコミュニケーションをとったり
 してもいいんです。」

「練習Bも、ただテキストの練習を
 機械的にするだけではなくて、

 練習Bを使って、最後は学習者に自分
 のことを言わせる練習をしてほしい
 んです。」

「練習Cをするとき、私はただテキスト
 のやりとりをさせるだけでなく、

 会話の前後にもう少しフレーズを
 加えて、より自然な会話をさせたり、

 ブランクに学習者に自由に言葉を
 入れさせて練習したりしています。」

などなど。

実は、とてもコミュニカティブな
授業をなさっているんですね。

「かなり誤解していたなぁ。」

日本語教育では、よく

「教科書を教えるのではなく、
 教科書で教える。」

といいますが、今さらながら
この言葉の意味を噛みしめた次第。

そんなこんなで、昨日から下記
セミナーの募集を開始いたしました。

篠研の澤田幸子セミナー
「執筆協力者直伝!模範授業見学あり!
『みんなの日本語初級I』を使った初級
 授業の進め方」(5月14日・21日開催)
https://www.kanjifumi.jp/sawada_seminar/

『みん日』を使っているという方も
そうでない方も、

日本語教師であれば、いつかどこかで
必ず使うテキストです。

ぜひご参加ください。


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