発音の困難点1つと発音指導のポイント2つ。

冒頭のお便りにもありましたが、
学習者の発音指導は、なかなか大変です。

「何度言っても伝わらない。」
「モデル音を聞かせても、その通りに
 復唱できない。」

そんなお悩みをお持ちの先生も多いの
ではないでしょうか。

発音指導の場合、多くの方は
リピート練習をさせるかと思います。

ですが、それだけでは不十分です。

なぜなら、

「そもそも学習者は教師の発話を
 聞いても、その音を正しく認識
 することができない。」

からです。

例えば、日本人もいくら英語を勉強
しても、なかなかLとRの区別がつかない。

いくら英語教師の発音を聞いても、
分かったようなわからないような
感じがする。

それは、私たちの耳が「日本語耳」
だからです。

これと同じことが学習者にも言える
わけですね。

つまり、モデル音を聞いても、そもそも
その音を正しく認識することができない。

ここが、発音の一番の困難点なのです。

では、どう指導したらいいのか。

一言で言えば、

1.音声指導のセオリーに沿った、
 かつ、学習者に理解できる指導法

2.飽きさせず、成長が実感できる
 継続的な指導

の2点です。

1のポイントは、養成講座等で学んだ
音声学や音声指導の知識を活用するのは
当然ですが、

さらにできるだけ学習者の発話の癖や
母語を踏まえた指導をすることが重要
です。

例えば、中国語母語話者であれば、
発音の際、日本語母語話者に比べて、

両唇を必要以上に力を入れて動かす癖が
ありますので、

できるだけ動かさないように発音する
よう指導する。

また、ベトナム語母語話者であれば、

金村先生のおっしゃる通り、日本語と
ベトナム語では拍の取り方が違います
ので、

まずは、リズムたまごを使って、拍の
取り方の違いを説明する。

そうすると、学習者の日本語の発音は
かなり改善します。

また、2については、飽きさせないよう
テンポよく指導する。

単純なことのように思われるかも
知れませんが、

学習者が飽きやすい授業の特徴は、
教師の説明が長いことに加え、

「とにかくテンポが悪い。」

があります。

逆に言えば、授業のテンポを上げれば
それだけでクラスの雰囲気がアゲアゲ
になったりします。

さらに、成長が実感できる授業とは、

「豊富な練習量と適切なフィードバック」

がある授業。

発音練習は、基本的に発音に関わる
筋肉の動作練習。

充分な練習が必要です。

さらに、学習者の発音に対して、教師が
しっかりフィードバックする。

具体的には、

「100褒めて、1つだけ訂正。」

「100褒める」できていますか?

ここまで文面でお伝えしてきましたが、
それでも、皆様の受け取り方は千差万別
でしょう。

私がお伝えしたい内容と、読み手である
皆様のイメージとは、

授業の熱量やレベル感など、かなり誤差
があると思われます。

であれば、百聞は一見に如かず。

笈川先生の講座を受けられてみてください。

「この熱量、このレベル感なのか。」

と、驚き、感動、納得、共感をしていただ
けると確信します。

よろしかったら。

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