中年オヤジになって痛感する「学びは漆塗り」。

「学びは漆塗り」

という言葉を、私はこの年になって
さらに痛感しながら、

▼通信講座の講義資料の改訂
▼検定対策セミナー
▼「教えて！篠崎先生っ！」への回答

を通じて、繰り返し検定試験の出題範囲を
これまでの教師経験と照らし合わせ
ながら、学び直しています。

 

そうすることで、

ますます日本語教育学の深みというものを
実感しています。

 

10代、20代の私自身を振り返ってみると、

「学びは漆塗り」

とは全く正反対で、

 

「一晩徹夜でがんばればなんとかなる！」
「３日で一気にガーーーッと一発逆転！」

そんな感じで息巻いていました。

 

しかしながら、そんな付け焼刃の勉強で
成果が出るはずもありません。

 

眠たい時間帯になれば、ちゃんと
眠たくなりましたし（苦笑）、

たいして進んでもいないのに、やたらと
休憩をとったり、カップラ食べたり（恥）。

 

それでも

「深夜の俺！超冴えてる！」

と思ったのは、

眠気でマヒした脳による、

「ステキな勘違い」

に過ぎなかったのです。

 

体力旺盛な10代、20代ですら、
たかがその程度。

 

ましや40代の私が、そんな一発逆転的な
瞬間風速的な勉強に身を投じるなど、

自殺行為というもの。

 

体力も頭の回転も鈍くなりつつある
私が、

冴え冴えの若者達に競り勝つためには、

「学びは漆塗り」

に象徴されるように、

１．より長期的、超長期的計画のもと、

２．できるだけ早く学びに取りかかり、

３．倦まず、弛まず、焦らず、

４．淡々と反復学習に努め、

５．盤石の知の砦を築く。

しかないのです。

 

これは決して私に限ったことでは
ないはず。

 

一見、回り道のようですが、

これこそ最も確実に、そして最も早く
目的地に到達する方法。

 

「急がば回れ」

とよく言いますが、

まさに言い得て妙だと思うのです。