日能試N1統合理解(読解)、指導のポイント。

日本語能力試験N1の読解問題は、
多くの学習者が苦手とする分野です。

とりわけ統合理解の問題は、2つの
文章をを読み比べて問題を解かなければ
ならない、なかなか骨のある問題です。

読者の皆さんの中にも、

「統合理解をどう指導したらいいのか
 わからない。」

という方、いらっしゃるのではない
でしょうか。

今回は、この統合理解の指導のポイント
についてお話します。

まず、統合理解がどういう問題なのか
簡単に説明します。

日本語能力試験公式サイトでは、統合
理解の出題のねらいを、以下のように
説明しています。

------------------

複数のテキスト(合計600字程度)を
読み比べて、比較・統合しながら理解
できるかを問う

------------------

百聞は一見に如かず、問題例が公式サイト
で紹介されていますので、まずはそちらを
ご覧ください。

下記サイトのN1問題の問題11です。

問題例に挑戦しよう
https://www.jlpt.jp/samples/forlearners.html

いかがでしょうか。

実際に解いてみましたか。

重要なことは、実際に自分で解いて
みて、自分自身がどのような手順で
解いたか、モニタリングすることです。

そして、

「もっと効率的で、汎用性の高い
 解法はないか。」

と自問自答することです。

それが、教師力の向上に繋がります。

自分で解くことをしないで、これから
紹介する指導のポイントを読んでも、

おそらく腹落ちしないし、学習者に
指導しようとしても地に足のついた
指導ができません。

なので、ぜひ一度ご自身で解いてみて
くださいね。

というわけで、統合理解問題の指導の
ポイント(=解く手順)は以下の通り
です。

1.まず、AB両文が何について述べて
  いる文章なのか、つまり文章のテー
  マをつかませる。

  具体的方法は、以下の2つ。

  1.出典を見る。
  2.文章を読む前に問いを見る

2.次に、問いを読ませ、ポイントに必ず
  アンダーラインを引かせ、それぞれ丸1、
  丸2と書かせる。

  その際、キーワードがある場合は必ず
  〇で囲ませる。

3.AB2つの文章を読みながら、それぞれ
  丸1、丸2に当たる文にアンダーライン
  を引かせ、丸1、丸2を書かせる。

  特に、キーワードを含んだ文章には注意
  する。

4.AB2つの文章の丸1、丸2の箇所と
  問いを見比べながら、AB2つの文章の
  丸1、丸2に1対1で対応している選択
  肢を選ぶ。

この手順で解くと、短時間にかつ正確に統合
理解の問題を解くことができます。

読解問題が苦手な学習者にかなり喜ばれる
と思います。

このように、日本語能力試験N1の指導は、

教師が効果的な解法を知り、それを問題演習
を通じて学習者に適切にレクチャーすること
がとても重要なのです。

学習者を合格させるもさせないも、教師の腕
にかかっているといっても過言ではありません。

「担当の学習者をぜひ日能試N1に合格させたい。」

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