外国人材の受入れ・共生のための総合的対応策 (令和7年度改訂)を読む(その3)
前回
外国人との共生社会の実現に向けた
ロードマップ(令和7年度一部変更)
(概要)
https://www.moj.go.jp/isa/
をご紹介しましたが、
そもそも「対応策」と「ロードマップ」は
どのような関係なのでしょうか。
これについては、
「ロードマップ」と「総合的対応策」との
関係性について
https://www.moj.go.jp/isa/
で、スライド1枚で簡明に説明しています。
まずは、「ロードマップ」から。
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1 .外国人との共生社会の実現に向けたロード
マップ
<策定経緯>
・「外国人との共生社会の実現のための有識者会
議」から関係閣僚会議の共同議長である法務大
臣に提出された意見書を踏まえ、
政府において、ロードマップを策定。
<概要>
・我が国の目指すべき外国人との共生社会のビ
ジョン、その実現に向けた中長期的な課題・
施策を示すもの
<対象期間>
・5年間(令和。4年度から令和8年度まで)
※ 有識者の意見を聴きつつ毎年の点検による
進捗確認、必要に応じた施策の見直
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中長期的なビジョン、そして対象期間が5年間
というのが特徴的です。
一方、「対応策」は以下の通りです。
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2.外国人材の受入れ・共生のための総合的
対応策
<策定経緯>
・在留資格「特定技能」の創設を踏まえつつ、
外国人材受入れ・共生のための取組を、政府
一丸となって、より強力に、かつ、包括的に
推進していくという観点から策定
<概要>
・受入れ環境を整備する観点から、短期的な課
題に対応するため、改訂を重ねながら内容の
充実を図るもの。
<対象期間>
・毎年改訂
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在留資格「特定技能」を重視している点、
短期的な課題に対応する点、
そして、毎年改訂という点が大きな特徴です。
「対応策」はこれまで数年に一度改訂されて
いましたが、今後は毎年改訂するんですね。
いかに社会情勢の変化が激しいかがわかります。
本資料では、以上を踏まえ、「対応策」の記載に
ついて以下のように整理するとしています。
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令和4年度版からロードマップを踏まえ記載を
整理
↓
【外国人材の受入れ・共生のための総合的対応
策】
(1)ロードマップと重複する施策
ロードマップで示した施策・工程を踏ま
え単年度に実施すべき施策を示す。
(2)ロードマップと重複しない施策
中長期的に取り組むべき施策には含まれ
ないものの、必要な施策を示す。
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これで、両資料の違いがはっきり区別できますね。
それにしても、「対応策」を毎年改訂するという
のは、本当に大変な作業ではないかと思います。
私たちも毎年チェックして、動向を注視して
いきましょう。