「参照枠」理解が間に合わなければ……。

「日本語教育の参照枠」
 https://www.bunka.go.jp/seisaku/bunkashingikai/kokugo/hokoku/pdf/93476801_01.pdf
(以下、「参照枠」)

が、特に今年の日本語教員試験で出題される
可能性が限りなく100%に近いと言える理由
として、これまでのメルマガで、

1.「参照枠」が今後の国内外の日本語
  教育のスタンダードになるから。

2.特に国内の日本語学校は、認定日本語
  教育機関の認定を受けるためには、
  「参照枠」に沿った教育体制が求め
  られるから。

3.にもかかわらず、業界全体では、まだ
  「参照枠」に対する認知が十分広まっ
  ているとは言えないから。

の3点をご紹介しました。

今回は、そのうちの

3.にもかかわらず、業界全体では、まだ
  「参照枠」に対する認知が十分広まっ
  ているとは言えないから。

について解説しますね。

この点については、これまでも関連する
内容をお伝えしてきましたが、

「参照枠」の認知が広がっていないことを
示す、一番の決め手は前回もご紹介した

中央教育審議会生涯学習分科会日本語
教育部会長所見
日本語教育機関認定申請の審査結果
について
https://00m.in/JYiQe

でしょう。

非常に重要な内容ですので、再掲しますね。

===================

今般認定を不可とする決定がなされた又は
申請が取り下げられた日本語教育機関にお
かれては、

「認定日本語教育機関日本語教育課程編成
のための指針」や

「日本語教育の参照枠」に対する理解が不
十分であることに起因して、

目的・目標の設定や授業科目の開設、学習
成果の評価方法の設定を含む日本語教育課
程について、内容が不十分である、

あるいは内容に整合性が見られない等によ
り、認定基準を満たしていないと判断され
たものが多く見られた。

===================

ちなみに、第1回(令和6年度第1回)の
審査結果は、以下の通りです。

申請機関総数 72 機関
認定とした日本語教育機関 22 機関
不認定とした日本語教育機関 3 機関

認定率は、実に約31%。

厳しいですね。

そして、第2回(令和6年度2回目)の
審査結果は、以下の通りです。

申請機関総数 48機関
認定とした日本語教育機関 19機関
不認定とした日本語教育機関 0機関

認定率は、約40%。

かなり上がったものの、約6割が認定
を受けられなかったわけで、

厳しいことに変わりはありません。

と言いますか、そもそもの申請数が
少ない。

今までのところ、認定校数は41機関。

残りの760機関余りは、

▼第3回申請をしているか、

▼第4回申請の準備をしているか、

▼ほとんど動いていないか、

のどれかでしょう。

とにかく、日本語学校の反応が鈍い
のです。

中には、いまだに「参照枠」を見ても
いないという学校があるかもしれません。

これに業を煮やしたか、

文部科学省は、下記資料をホームページ
で開示しました。

留学のための課程を置く認定日本語教
育機関の認定等について
https://00m.in/uaVmL

さらに、下記説明会も開催します。
(明日ですね。)

認定日本語教育機関の認定申請に係る
実務説明会
https://00m.in/DhSnB

文部科学省も、申請数を増やすため
に必死なんですね。

おそらく、この説明会でも、

「「参照枠」をしっかり読んで、
 「参照枠」に沿ったカリキュラムを
 作ってくださいね。」

と、「参照枠」の重要性を説明するのだ
ろうと思います。

そこで、やっと目を覚ました日本語学校は、
申請に向けて一気に動き出すと。

その結果、ある日突然、理事長や主任から

「今年中に認定を取るから、2か月で書類
 を作れ。

 非常勤も2カ月で「参照枠」をマスター
 しろ。」

などという、無理難題を突き付けて
くるのだろうと思います。

その時になって、慌てて「参照枠」を
勉強しても、なかなか追いつけるものでは
ありません。

そして、間に合わなければ学校は廃校。

職を失うことになります。

であれば、

「参照枠」は、いずれマスターしな
ければならない資料ですので、

夏休みに入っている今のうちから勉強
なさるのが賢明です。

国家資格日本語教員試験・日本語教育能力
検定試験合格のための『日本語教育の参照枠』
徹底解説セミナー
 (2025年8月23日・24日開催)
https://www.kanjifumi.jp/sanshouwaku_seminar/

では、「参照枠」を徹底的に解説します。

申込締切が迫っています。

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