早くも「参照枠」の言語教育観に陰りが。

最近、これを買いました。

あなたの対話力、グローバル基準へ。
150言語対応イヤホン型リアルタイム翻訳機
https://00m.in/TZpcp

耳に装着するだけで、相手の言語を自動的に
翻訳してくれるというものです。

納品が12月なのでまだ来ていませんが、
どれくらいの精度か、今から楽しみです。

今後は、生成AIなどのさらなる進化に
伴ない、

言語の壁は、どんどん取り払われていく
でしょう。

こうしたツールが普及するとどうなるか。

まず、何か他の目標の手段として学習して
いた学習者は、もう日本語学習をやめ、

こうしたツールに流れていくことになる
でしょう。

例えば、外国人就労者は、今まで仕事を
するために日本語を勉強していましたが、

今後は、こうしたツールを使うことで
日本語学習のコスト(費用も労力も)を

一気にショートカットするようになる
と思います。

今でこそ、育成就労や特定技能の外国
人には、

一定の日本語力や日本語教育が課せら
れていますが、

こうしたツールが普及すれば、もはや
日本語教育に時間と労力を投下する
意味がなくなります。

考えてみれば、日本語教育に限らず、
語学学習というのは、非常に費用対効果
が低い活動です。

日本語学校で2年間、年間760時間も
苦労と費用をかけて日本語の勉強をしても、

ネイティブの日本語力には遠く及びま
せん。

「勉強しなくて済むなら、したくない。」

これが多くの学習者の本音だろうと
思います。

となれば、今まで「何か他の目的のため」
に日本語の勉強をしていた学習者は、

こうしたツールによって学習する意義を
失い、

日本語学習から離れていくと考えられ
ます。

そこで、思い浮かべるのが「日本語教育の
参照枠」の言語教育観です。

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1 日本語学習者を社会的存在として捉える

学習者は、単に「言語を学ぶ者」ではなく、
「新たに学んだ言語を用いて社会に参加し、
より良い人生を歩もうとする社会的存在」
である。

言語の習得は、それ自体が目的ではなく、
より深く社会に参加し、より多くの場面で
自分らしさを発揮できるようになるための
手段である。

===================

「言語習得は手段」と謳っていますが、

そういう動機の学習者は、もう日本語を
学ぼうとはしないということになります。

続きは、次回に。


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