現場をイメージしながら学ぶ。
今年の日本語教員試験。
「応用問題が難しかった。」
という声をよく聞きます。
私も実際受験してみて、これまでの
日本語教育能力検定試験とは
明らかに傾向が違うなと感じました。
より実践的、現場感覚が強い問題
が多かった印象です。
このように言うと、
「現場経験のない受験者には
不利なのでは。」
と思われるかもしれませんが、
そんなことはありません。
試験実施側の意図を考えると、
「単に知識を覚えただけ、
単に受験テクニックで合格しようと
しているだけの受験者を排除したい。」
そのように考えているのではないか
と感じます。
それは、現場の人間からすると
歓迎すべきことで、
ただ知識があるだけで、現場感覚が
ずれている、
あるいは、そもそも行動力がない
人材というのは、
なまじ試験に合格したというプライドが
あるだけに、正直付き合いづらいんですね。
では、これから日本語教員試験合格を
目指す方は、どうすればいいのか。
どうやって、現場感覚を身につけて
いけばいいのか。
それは、取りも直さず、実際に現場に
立って活動している人間から直接教えを
受けることです。
しかも、一人二人では個人的な経験に
よる認知バイアスがあるので、
できるだけたくさんの現場教師から
教えを受けることです。
もしもそれが難しいのであれば、
できるだけ、現場をイメージしながら
勉強することです。
「自分だったらこの知識を現場で
どう活かすか。」
そういうことを考えながら勉強する
ことです。
つまり、1つ1つの知識を自分事として
学んでいくということなんですね。
ただ、これには時間がかかります。
安近短に合格しようとすると、
必ず失敗します。
先ほど述べたように、試験実施側は
そういう受験生を排除しようとして
いるわけですから。
だからこそ、今すぐ取り掛かる。
腰を据えて取り掛かる。
これが大事です。
