日本語教師【養成】に求められる資質・能力とは。(その1)
登録日本語教員の資格を取得して
日本語教師として活躍したいので
あれば、
単に養成講座に入るとか、日本語教員
試験に合格するとか、
そんな表面的なことにばかり目をやる
のではなく、
そもそも、文部科学省は養成段階の
日本語教師にどのような資質や能力を
求めているのかを知ることが非常に
重要です。
なぜなら、それをもとにすべてが設計
されているからです。
日本語教師【養成】に求められる
資質・能力については、
日本語教育人材の養成・研修の在り方
について(報告)改訂版
https://www.bunka.go.jp/
のp.24に掲げられています。
ここでは、養成段階の日本語教師に
求められる資質・能力を
「知識」「技能」「態度」に分け
その内容が詳細に列挙されています。
養成講座も日本語教員試験もすべて
この表と「必須の教育内容」に基づいて
設計されているわけですね。
そこで、今回はこのうち「知識」
の項目をご紹介します。
「日本語教師には、こういう知識が
必要なんだな。」
「自分はこれからこういう知識を
身につけなければならないんだな。」
そう思っていただければと思います。
以下。
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【1 言語や文化に関する知識】
(1)外国語に関する知識、日本語の構造に
関する知識、そして言語使用や言語発達、
言語の習得過程等に関する知識を持って
いる。
(2)個々の学習者の来日経緯や学習過程等
を理解する上で、必要となる知識を持っ
ている。
【2 日本語の教授に関する知識】
(3)日本語教育プログラムやコースにおけ
る各科目や授業の位置付けを理解し、様
々な環境での学びを意識したコースデザ
インを行う上で必要となる基礎的な知識
を持っている。
(4)日本語教育の目的・目標に沿った授業
を計画する上で、必要となる知識を持っ
ている。
(5)学習者の学習過程を理解し、学習者に
応じた内容・教材(ICTを含む)・方
法を選択する上で必要となる知識を持っ
ている。
(6)言語・文化の違いや社会における言語
の役割を理解し、より良い教育実践につ
なげるための知識を持っている。
(7)異なる文化背景を持つ学習者同士が協
働し、主体的に学び合う態度を養うため
の異文化理解能力やコミュニケーション
能力を育てるために必要な知識を持って
いる。
(8)学習者の日本語能力を測定・評価する
上で必要となる知識を持っている。
(9)自らの授業をはじめとする教育活動を
客観的に分析し、より良い教育実践につ
なげるための知識を持っている。
【3 日本語教育の背景をなす事項に関する
知識】
(10)外国人施策や世界情勢など、外国人
や日本語教育を取り巻く社会状況に関す
る一般的な知識を持っている。
(11)国や地方公共団体の多文化共生及び
国際協力、日本語教育施策に関する知識
を持っている。
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いかがでしょうか。
全部で11項目。
決して日本語の知識、教え方の知識だけを
身につければいいというものではないことが
ご理解いただけたかと思います。
これらのことを身につけるためには、
どうしても相応の時間と相応の労力が
必要になります。
だからこそ、
▼思い立ったが吉日。
▼善は急げ。
▼四の五の言わずに即行動。
が必要なのです。
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