日本語教師【養成】に求められる資質・能力とは。(その3)
引き続き、
日本語教育人材の養成・研修の在り方
について(報告)改訂版
https://www.bunka.go.jp/
今回は「態度」の項目をご紹介します。
日本語教師をめざそうとする多くの方は、
とかくノウハウ、教え方にばかり目が
いきがちですが、
実は、そこが肝ではありません。
息長く、機嫌よく日本語教師を続ける
ためには、そのような「やり方」ではなく、
【教師としてのあり方】
こそが重要です。
そこを間違えてしまうと、
いわば、「ボタンの掛け違い。」。
いくら知識や技能を積み重ねても、
どんどん変な方向に行ってしまい
ます。
それだけにしっかり読んで、
意識を正しくしてくださいね(^_^)
以下。
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【1 言語教育者としての態度】
(1)日本語だけでなく多様な言語や文化に
対して深い関心と鋭い言語感覚を持ち
続けようとする。
(2)日本語そのものの知識だけでなく、歴
史、文化、社会事象等、言語と切り離
せない要素を合わせて理解し、教育実
践に活かそうとする。
(3)日本語教育に関する専門性とその社会
的意義についての自覚と情熱を有し、
自身の実践を客観的に振り返り、常に
学び続けようとする。
【2 学習者に対する態度】
(4)言語・文化の相互尊重を前提とし、学
習者の背景や現状を理解しようとする。
(5)指導する立場であることや、多数派で
あることは、学習者にとって権威性を
感じさせることを、常に自覚し、自身
のものの見方を問い直そうとする。
【3 文化多様性・社会性に対する態度】
(6)異なる文化や価値観に対する興味関心
と広い受容力・柔軟性を持ち、多様な
関係者と連携・協力しようとする。
(7)日本社会・文化の伝統を大切にしつつ、
学習者の言語・文化の多様性を尊重し
ようとする。
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いかがでしょうか。
全部で7項目。
これまで同様、
それぞれの項目の下には、さらに細かな
学習項目があります。
例えば、【2】(4)の下には、多様化
する学習者のニーズやレディネスがあり
ます。
ここはとても注目されているところで、
今年の日本語教員試験にも出題されました。
このように考えると、逆に、
「態度」(教師としてのあり方)
に言及せず、
ひたすら目の前の知識やノウハウばかりに
フォーカスした情報源は、
あまり信用できないと考えた方がいいでしょう。
その判断こそが、ご自身の日本語教師としての
品格、価値を決定的なものにします。
下記講座では、教師歴30年の私篠崎の
「息長く、機嫌よく日本語教師を続ける
ための本物の態度、
日本語教師としてのあり方」
が学べます。
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