養成課程一般目標(15の下位区分)とは−コアカリキュラムとは(4)

引き続き、

文部科学省
「登録日本語教員 実践研修・
 養成課程コアカリキュラム」
https://www.mext.go.jp/content/20240321-ope_dev02-000034812_4.pdf

「養成課程コアカリキュラム」は、

1.5つの全体目標
2.一般目標(15の下位区分)とその解説
3.必須の教育内容と到達目標

からなります。

今回は、

「2.一般目標(15の下位区分)とその解説」

前回の全体目標を踏まえ、さらに細かく
目標が設定されています。

徐々に目標の解像度が上がっていく感じ
ですね。

と同時に、出題内容が少しずつ具体的に
見えてきます。

改めて、その出題範囲の広さを実感させ
られます。

間違っても

「出る所だけ勉強しよう。」

という発想は捨てましょう。

試験は全範囲の理解を前提に設計されて
いますし、

その「心の隙」が間違いなく失点に
つながります。

以下。

====================

2.一般目標(15の下位区分)とその解説

(1)社会・文化・地域に該当する一般目標
  (下位区分)とその解説

1.世界と日本

日本語教育が必要とされる社会的背景を考え
るために、

国際社会の実情と日本との関係、日本の社会
・文化、学習者と日本との関係を理解する。

2.異文化接触

多様な背景を持つ学習者個々に必要とされる
日本語教育を考えるために、

学習者が日本語を必要とするに至った経緯や、
学習者と周囲との接触の状況を理解する。

3.日本語教育の歴史と現状

学習者に適切に接する態度や学習者の背景
及び将来を考えるために、

日本語教育の歴史や現状、制度を理解する。

(2)言語と社会に該当する一般目標
  (下位区分)とその解説

4.言語と社会の関係

学習者の円滑な社会生活を実現するために、
社会、文化、政策と言語との関係やそれに
よって生じる言語の有り様、

また社会的な行動を支える社会的・文化的
慣習について理解する。

5.言語使用と社会

様々な社会的状況において円滑なコミュニ
ケーションを実現するために、

社会や集団における言語・非言語行動の様
相や方略について理解する。

6.異文化コミュニケーションと社会

異なる文化・言語を持つ人々が共存する社
会の在り方を考えるために、

互いの文化・言語に対する態度や言語を用
いた人との関係構築について理解する。

(3)言語と心理に該当する一般目標
  (下位区分)とその解説

7.言語理解の過程

効果的な日本語教育を考えるために、学習
者の言語情報の処理過程や学習の仕組み、
学習の方法について理解する。

8.言語習得・発達

個々の学習者に合わせた日本語教育を考え
るために、

言語の習得過程や学習者要因、また学習効
果を高める方略について理解する。

9.異文化理解と心理

自文化とは異なる環境にある学習者に配慮
した指導を考えるために、

異文化接触によって生じる問題とその解決、

また動機や不安などの心的側面について理
解する。

(4)言語と教育に該当する一般目標
  (下位区分)とその解説

10.言語教育法・実習

学習者の日本語能力と求められる日本語教
育プログラムの目的や目標を踏まえた日本
語教育を考え、

日本語教師として自律的に成長する力を養
うために、

コースを設計する方法、学習項目に合わせ
た教授法や教材の選択、授業を組み立てる
ための準備、学習の成果を測る観点と方法、

教授能力を高めるための自他の授業分析に
必要となる知識及び日本語教育を実践する
力を身に付ける。

11.異文化間教育とコミュニケーション教
 育

文化の多様性を尊重し、異なる文化背景を
持つ者同士の円滑なコミュニケーションを
実現するために、

文化を異にする者の物事の捉え方やコミュ
ニケーション方略について理解する。

12.言語教育と情報

効率的で創造的な日本語教育を行うために、
学習管理や教材作成等に必要となる ICT
活用方法を知るとともに、

情報資源の扱い方について理解する。

(5)言語に該当する一般目標(下位区分)
  とその解説

13.言語の構造一般

学習をより効率的なものにするために、

言語を分析的に観察する方法を理解し、世
界の言語及び日本語を系統的・類型的に捉
えるとともに、

学習者の言語と日本語学習の関係を理解す
る。

14.日本語の構造

日本語そのものに関する知識を学習者に正
確に伝えるために、

日本語を分析的に捉える方法を理解し、言
語教育的な観点から多面的に整理された日
本語に関する知識を体系的に身に付ける。

15.コミュニケーション能力

学習者の日本語によるコミュニケーション
能力を育成するために、

コミュニケーション能力に関する知識を身
に付ける。

また、日本語教育を実践する上で必要とな
るコミュニケーション能力を向上させるこ
とができる。

====================

いかがでしょうか。

このように見てくると、日本語教師には
単に日本語や教授法の知識だけでなく、

【よき日本語の担い手・実践者】

であることが求められていることが
よくわかります。

逆にいうと、

「早く、楽して、簡単に」

日本語教師を目指そうという人を
やんわり排除しようという裏の意図も
あるわけですね。

「腰を据えて、じっくり構えて、
 本気で取り組む。」

倦まず、弛まず、焦らず。

これからの日本語教師には、
今まで以上にこうした姿勢が求め
られます。

逆に、最初の段階で高い心構えができると
あとが楽です。

そのためにも、今一度、習慣化できる
学習計画を立ててみてくださいね。


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