必須の教育内容と到達目標−コアカリキュラムとは(5)

引き続き、

文部科学省
「登録日本語教員 実践研修・
 養成課程コアカリキュラム」
https://www.mext.go.jp/content/20240321-ope_dev02-000034812_4.pdf

今回は、

「3. 必須の教育内容と到達目標」

「必須の教育内容」は全部で50項目ありますが、

<28>教育実習

は、実践研修に含まれる項目ですので、
養成課程コアカリキュラムは、それを
除いた49項目となります。

この49項目を、しっかり合格水準まで
学びきるということが、日本語教員試験
合格の必須条件であり、

ひいては、現場に立つために必要な素養
ということになります。

ですので、私たちの感覚知としては、

「コアカリキュラムを網羅しているのは
 当たり前。

 それが、【合格水準】かどうかが
 問題。」

というところで、講座なり参考書なりを
選ぶ必要があるでしょう。

今回は、全49項目のうち、前半の25項目を
掲げます。

しっかり目を通してくださいね。

以下。

====================

1 世界と日本

<1>世界と日本の社会と文化

◎国際的な活動を行う言語教育者として
 グローバルな視点から日本語教育を捉える
 ために、

 国際社会の情勢・人の移動と日本との関係、
 日本及び多様な国・地域の社会・文化に
 ついて理解している。

2 異文化接触

<2>日本の在留外国人施策

◎在留外国人の現状やその動向、並びに日本
 の在留外国人施策について理解している。

<3>多文化共生

◎国・地方自治体、地方公共団体の多文化
 共生施策や地域社会における学習者と周囲
 との接触の状況を理解している。

3 日本語教育の歴史と現状

<4>日本語教育史

◎日本や他の国・地域との関わりを視野に
 入れた日本語教育の歴史について理解して
 いる。

<5>言語政策

◎日本や他国の言語政策について理解している。

<6>日本語の試験

◎学習者のキャリア等を考える上で必要となる
 日本語能力を評価する試験等について理解し
 ている。

<7>世界と日本の日本語教育事情

◎学習者の日本語学習動機や自国での学習状況
 を知るために、日本国内及び主要な国・地域
 の日本語教育の状況を理解している。

4 言語と社会の関係

<8>社会言語学

◎同一言語内における言語変種とその要因及び
 言語が使用される社会における言語使用の
 実態や、

 言語行動を支える社会的・文化的慣習について
 理解している。

<9>言語政策と「ことば」

◎社会、文化、政策と言語との関係を理解して
 いる。

5 言語使用と社会

<10>コミュニケーションストラテジー

◎社会生活における言語活動を達成するため
 の言語的な方略(ストラテジー)や会話を
 成立させるための仕組みについて理解して
 いる。

<11>待遇・敬意表現

◎様々な社会的状況において社会や集団に
 おいて求められる待遇表現について理解
 している。

<12>言語・非言語行動

◎コミュニケーションにおける言語的な行動
 及び非言語行動の様相について理解してい
 る。

6 異文化コミュニケーションと社会

<13>多文化・多言語主義

◎多言語多文化社会について理解し、学習者
 が日本語を使うことにより社会につながる
 ことを意識し、

 共生社会の実現に向けて日本語教育が果た
 す役割を教育的観点からも理解している。

7 言語理解の過程

<14>談話理解

◎学習活動を効果的に実践するために、談話
 理解の過程や仕組みについて基礎的な知識
 を理解している。

<15>言語学習

◎日本語学習支援を効果的に行うために、
 学習の仕組みや学習環境などの基礎的な
 知識について理解している。

8 言語習得・発達

<16>習得過程

◎日本語学習支援を効果的に行うために、
 言語の習得過程や学習者要因について理解
 している。

<17>学習ストラテジー

◎学習ストラテジー等、個々の学習者に合わ
 せた日本語教育を考え、言語学習の効果を
 高める方法に関して理解し、

 学習者の自律的な学習を促進することが
 できる。

9 異文化理解と心理

<18>異文化受容・適応

◎異文化接触によって学習者に生じる問題と
 その適応のプロセスについて理解している。

<19>日本語の学習・教育の情意的側面

◎学習に影響を与える心理的要因や、学習者
 の心的側面における対応に関して理解して
 いる。

10 言語教育法・実習

<20>日本語教師の資質・能力

◎日本語教育人材の役割・段階・活動分野
 など、キャリアパス及び求められる資質
 ・能力について理解している。

<21>日本語教育プログラムの理解と実践

◎プログラムの構成要素について理解し、
 日本語教育プログラム全体の中に自身の
 授業を位置付けることができる。

<22>教室・言語環境の設定

◎効果的な日本語学習環境を設定できる
 ようになるために、

 教室形態及び学習環境の教育上の影響・
 効果について理解している。

<23>コースデザイン

◎日本語教育プログラムの目的・目標に
 沿った教育計画が立てられるようになる
 ために、

 コースデザインの方法について理解して
 いる。

<24>教授法

◎多様な学習者や環境に応じた教授方法を
 選択・活用できるようになるために、

 様々な外国語(第二言語)教授法につい
 て理解している。

<25>教材分析・作成・開発

◎日本語教育における教材の分析方法及び
 教材作成・開発の方法について理解して
 いる。

====================

いかがでしょうか。

1つ1つの項目について、こと細かく
規定されているのがよくわかります。

このことからもわかる通り、小手先の
受験技術では到底太刀打ちできないん
ですね。

これを見ても、

「早く、楽して、簡単に」

日本語教師を目指そうという人を
排除しようとしていることが分かります。

文部科学省は本気です。

だからこそ、繰り返しになりますが、

「腰を据えて、じっくり構えて、
 本気で取り組む。」

倦まず、弛まず、焦らず。

この心構えが重要なのです。

前回、中長期的な学習計画を立てるよう
お伝えしましたが、立てましたか。

「微差の集積が絶対差を生む。」

毎日、ちょっとずつ楽しみながら
努力を積んでくださいね(^_^)

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■今日の行動■

中長期的な学習計画を立て、無理、無駄がないか
改めてチェックしてみよう。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【問題】

 BICS(生活言語能力)を提唱した研究者と
いえば?

 1 カミンズ
 2 コーダー
 3 セリンカー
 4 レネバーグ

 
 それでは、早速まいりましょう。


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