「参照枠」に沿ったロールプレイの設計法。

認定日本語教育機関の認定要件の
1つに、

「日本語教育の参照枠」のB2までの
カリキュラムを立てることというのが
あります。

B2というのは、ざっと中級後半ですので
2年間で学習者をこのレベルに持っていく
ためには、

入学時でA2程度、すなわち初級後半レベルの
日本語力がないと間に合いません。

そう考えると、なかなかのレベルです。

そうなると、今後の国内の日本語学校は
中級指導の割合が大きくなります。

また、Can doベースの教育を行うとなれば、
「話す(やりとり)」育成の授業が増えて
くるでしょう。

これまで、「読み」「書き」中心の試験
対策的な授業を中心に行ってきた日本語
学校にとっては、大きな方針転換となります。

これは、日本語教師個人においても
同じことです。

そうなると、重要になってくるのが、
中級レベルの会話指導力。

特に、ロールプレイによる授業設計。

ただ、これも単に従来のロールプレイの
やり方をマスターすればいいというもの
ではありません。

バックワードデザインの考え方に沿った
授業設計が求められます。

まずは、Can doに沿った活動目標の設定。

そして、その目標を実現するための
パフォーマンス・タスクの設計。

さらに、その成果を評価するための
ルーブリックの作成。

その上で、具体的な授業の流れの設計。

これらが一気通貫に設計されていて、
なおかつ、その計画に沿って教室運営を
行うことが求められるわけですね。

ただ、ここで面倒なのがルーブリックの
作成。

あの格子状のセル1つ1つに達成度に
あったCan doを書き込んでいかなければ
なりません。

最初から自力で作っていたら、優に
半日はかかるでしょう。

そこで、活用したいのがChatGPTです。

ChatGPTであれば、プロンプト(指示文)
を投げれば、ほんの1〜2分で作って
くれます。

あとは、それを目視で確認しながら
微調整すればいい。

ところが、ここで問題なのがプロンプト
(指示文)の質。

「B1レベルのルーブリックを作って。」

のようないい加減なプロンプトを
投げても、

いい加減なルーブリックしか作って
くれません。

ちゃんとしたルーブリックを作って
もらいたければ、

こちらの意図を十分反映した、ちゃんと
したプロンプトを投げる必要があります。

「篠研サロン−教育実践部」第43回
 『日本語教育の参照枠』に沿った
 中級会話授業
 −『新版 ロールプレイで学ぶ
  中級から上級への日本語会話』
 の授業設計−ダイジェスト動画
https://www.youtube.com/watch?v=vx808URCddE&t=19s

では、「参照枠」に沿った中級レベルの
ロールプレイの授業設計について説明
しています。

ただいま確認したところ、ChatGPTの活用
の場面はカットされていましたので(笑)
ここで紹介します。

====================

(プロンプト(指示文)例)

 Bレベルの授業(やりとり)の評価のための
ルーブリックを以下1〜3の手順で作成して
ください。

1.ルーブリックの学習
 下記資料を読んで、ルーブリックとは何かを
学習してください。
・「『日本語教育の参照枠』活用のための手引き」
 https://www.bunka.go.jp/seisaku/bunkashingikai/kokugo/nihongo/nihongo_110/pdf/93669101_01.pdf
・文部科学省(参照枠モデル開発・普及事業の資料)
 『「コースフレームワーク」と「モジュール
 ボックス」を活用したカリキュラムの作り方の例
 (改訂版)』
 https://www.mext.go.jp/content/20250501-mxt_nihongo02-000036709_26.pdf
・「日本語教育の参照枠」に沿った評価の考え方と方法(後編)
 https://nj.alc.co.jp/entry/20250203-hyoka2?utm_source=chatgpt.com

2.パフォーマンス・タスクの理解
 パフォーマンス・タスクの内容は添付資料の通り
です。内容を理解してください。ルーブリックは、
まだ作成しないでください。

3.ルーブリックの作成
 上記2のパフォーマンス・タスクを評価するための
ルーブリックを以下の要領で作成してください。
作成中の授業計画を添付します。
(※添付はサロン中に作成したもの)

▼評価の観点は5項目でCan doの種類は3種類、うち
 1つは「活動:産出・話すこと(やりとり)」に
 してください。

▼評価尺度は、「S(すばらしい)」、「A(できた)」、
 「B(あと一歩)」、「C(もう一度)」とすること。

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ポイントは、いきなり指示せず、まずは
必要な学習をさせることです。

このひと手間で全く違ってくるんですね。

次回のサロンで再度説明しようと思います。

よろしかったらご入会ください。

楽しいですよ(^_^)

【篠研サロン−教育実践部−】
 https://www.kanjifumi.jp/salon_kyouiku/

次回(3月20日(金))は、

『日本語教育の参照枠』に沿った中級会話授業
 −『新版 ロールプレイで学ぶ 中級から
   上級への日本語会話』の授業研究−


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