【寓話】空の茶碗-学びに必要なたった1つの事。

ある禅の高僧が、弟子の一人を拙宅に
招いた。

「教えを得るにはどうすればいいか」

と言う弟子の悩みを話し合ううちに

「さすれば・・・・・・」

と高僧はお茶を用意した。

そして師は弟子の茶碗にお茶を
注ぎはじめた。

しかし、一杯になっても、まだ注ぎ続けた。

お茶は茶碗からあふれて、卓へとこぼれ、
すぐに床へとこぼれた。

とうとう弟子は言った。

「もうおやめください。
 お茶はあふれております。
 もう茶碗には入りません」

師は言った。

「よくぞ見てとった。お前についても
 同じことが言える。私の教えを得ようと
 思うならば、
 まず頭の茶碗を空にしなさい」

    ◆    ◆    ◆

出典は、こちら。

心の扉を開けて 壱やの部屋>【寓話】空の茶碗
https://amba.to/3KZl9oE

とても有名な話ですので、他にもいろいろ
なところで紹介されています。

さて、ここで言う「空の茶碗」とは、なんで
しょうか。

それは、つまり私意・私心のない「素直な心」
のことです。

心の茶碗が空っぽであればこそ、師の教えを
素直に吸収することができる。

逆に、私意・私心に満ちた「満杯の茶碗」
では、

せっかく師から受けたありがたい教えも、
ボロボロと頭からこぼれてしまうばかりです。

人から何かを学ぼうとするのであれば、
やはり「素直な心」が大事なんですね。

ところで、なぜこのような話をするのかと
いうと、

日本語教育能力検定試験に合格できない方
の中には、

合格者のアドバイスもほどほどに、

「あくまで我流を通そうとする。」

という方が思いのほか多いからです。

「あの人は、そのやり方でうまくいったかも
 しれないけれど、あの人と私は違う。
 私には私のやり方がある。」

そう言って、結局自分のやりたいように
やるんですね。

もちろん、学習方法は百人百様です。

合格者のやり方が絶対とは言いません。

ただ、例えば今回の神田さんの場合も、
篠研が常日頃から口酸っぱく言っている

「通信講座の講義資料を5巡せよ。」

を愚直に守り、それをやりきったことで
合格を勝ち取ったんですね。

余談になりますが、私が剣道六段を一発で
合格できたのも、

自分であれこれ攻略法を考えることなく、

とにかく道場の先生方の教えの通りにやっ
たから。

「合格経験のない自分があれこれ考えても
 たかが知れている。」

そう最初から割り切ったんですね。

それが、六段合格に繋がりました。

これらはすべて、考えてみれば当たり前の
話で、

自分はまだ目標を達成した経験がないわけ
ですから、

どんな時どうしたらいいとか、どういう所
に注意したらいいとか、まったくノウハウが
ないわけです。

一方、師は目標を達成した経験があり、
また、他の達成者の成功事例も知っている。

成功方程式のデータベースを持っているわけ
です。

であれば、どちらが信用できるかは考える
までもありませんよね。

極論すれば、学びの場に「自分らしさ」は
いりません。

むしろ、「自分らしさ」という自己承認欲求
をいかに克服するかが成長の鍵とさえ言えます。

まずは師の言うとおりにやってみる。

その素直で空っぽの心だけあればいいのです。


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