試験勉強に1000時間かける覚悟があるか。

前々回のメルマガで、

篠研がご要望にお応えするか否かで
最も重要視していることとして、

「その方が試験勉強に対して本気か
 どうか。」

が判断基準であること。

そして、その本気度を見る指標として、

▼精神的コスト
▼経済的コスト
▼時間的コスト

を払っているか、についてお話させて
いただいています。

で、本シリーズ最終回の今回は

「時間的コスト」

の話です。

成果を出す人と出さない人の最も大きな
違いは、この

「時間的コスト」

を払っているか否かにかかっていると
言っても過言ではありません。

また、成果を出す人と出さない人の最も
大きな認識の違いもまた

「時間的コスト」

の捉え方にあると言ってもいいでしょう。

例えば、私は日本語教育能力検定試験合格
に必要な学習時間として、

「1,000時間」

を提唱しています。

これは、多くの受験生を見てきて辿り着い
た確信です。

実際に合格者の方に話を聞いても、

「確かに、振り返ってみるとそれぐらいは
 やりましたね。」

という意見が大半です。

また、まだ合格していなくても、

「この人、きっと合格するだろうな。」

という方は、それぐらいのことはして
います。

一方、成果が出せない方の多くは、

「1000時間」

と聞くと、

「いやいや、私はとてもそこまで時間が
 割けないんで。

 もっと効率的な勉強方法を教えてくだ
 さい。」

と言わんばかりの態度になります。

1000時間と言うのは、非効率な学習を積み
あげた結果ではなく、

効率的に進めたとしても、最低これぐらい
の学習量は必要だというところで出してい
る目安なのです。

このように、時間的コストに対する認識で
大きな差がつくのは、

そこには大きな「覚悟」が必要だからです。

1000時間もの学習時間を、先1、2年で
確保しようとしたら、

今までの生活を大きく変えなければなり
ません。

▼朝早く起きる必要があるかもしれないし、

▼好きなテレビを我慢しなければならない
 かもしれないし、

▼家族との時間を削らなければならない
 かもしれないし、

▼睡眠時間を減らさなければならないかも
 しれない。

それだけではありません。

▼家族の理解を得え、協力を仰がなければ
 ならないかもしれないし、

▼友人、知人との付き合いを控えなければ
 ならないかもしれないし、

▼教材費やセミナー参加費など、今までに
 ない出費が増えるかもしれない。

しかも、これが1週間、2週間の話ではな
く、

▼検定試験に合格するまで、
▼1000時間の学習量をこなすまで、

概ね1~2年続きます。

それをやり通す覚悟があるか、ということ
です。

ですが、これぐらいのことができなければ、

将来教えることになるであろう学習者に、

「目標達成のために、しっかり時間を
 かけて勉強しなさい。」

ということはできません。

指導に説得力も迫力も出ない。

日本語学校の場合、学習者は週20時間、
日本語の勉強をします。

それでも足りなければ、自宅でさらに
勉強します。

学校の勉強は、年間で760時間。

2年在籍すれば1520時間。

自宅学習も含めれば、優に2000時間は
超えるでしょう。

しかも、彼らにとっては異国の地。

覚悟が違うのです。

そんな学習者に将来日本語を教えると
いうのに、たった半分の1000時間ですら、

「いやいや、私はとてもそこまで時間が
 割けないんで。

 もっと効率的な勉強方法を教えてくだ
 さい。」

と言うのが、いかに志の低い思考か
ご理解いただけますでしょうか。

つまりは、そういうことなのです。


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