「言語と心理」の出題ポイント。
ご存じの通り、日本語教員試験や
日本語教育能力検定試験は、
▼言語
▼言語と教育
▼言語と心理
▼言語と社会
▼社会・文化・地域
の5つの区分から出題されます。
そのうち、「言語」と「言語と教育」は
かなりの知識量が求められますが、
残りの3区分は出題されるテーマが
かなり絞られます。
といいますか、予測しやすい。
これまで過去20年分ほどの問題を見て
みると、
押さえるべきポイントというのが、
はっきり見えてくるのです。
そこで、これから3回にわたって、
この3区分の
【出題ポイント】
を解説しますね。
これを知るか否かで、試験勉強の効率が
全く変わってきますので、しっかり最後
までお読みください。
第1回の今回は
「言語と心理」
です。
この区分でよく出題されるテーマは、
第二言語習得論に関わるものです。
特に、
1.理論
−筆頭はクラッシェンのモニター
モデル。
2.誤用の種類
−グローバルエラーやローカルエ
ラー、言語内誤用や言語間誤用
など。
3.指導スキル−特にリキャストや
プロンプトといったフィード
バック。
4.バイリンガル−共有説や閾説。
特に児童生徒と絡めた問題が
多い印象。
がよく出題されます。
なので、まずはこの分野をしっかり
押さえておくことが重要です。
さらに、重要なのが「記憶」に関する
内容。
長期記憶やワーキングメモリはもちろん
のこと、
宣言的記憶や手続き的記憶などもしっかり
押さえておきましょう。
それから、今後出題が増えていくと
思われる領域が、心理学や認知に関する
内容です。
実は、このあたりは今まで手薄な領域
でした。
参考資料もとても少なかったんですね。
ですが、下記書籍が出版されたことも
あって、
『日本語教育に役立つ心理学入門』
https://amzn.to/468VvvU
この領域の内容が学びやすくなりました。
上記の本、分かりやすいし、内容も
充実していますので、お勧めです。
おそらく、今後はこの分野の出題も増えて
いくだろうと思います。
なお、
篠研の「圧巻!
日本語教員試験・日本語教育能力検定試験
出題率70〜84%のテーマだけを扱った
【言語と心理、言語と社会、社会・文化・地域】
対策セミナー」
(7月26日・27日開催)
https://www.kanjifumi.jp/
で扱う「言語と心理」の内容は以下の通り
です。
問題1
◆符号化について
◆自動化について
◆ワーキングメモリについて
◆長期記憶のタイプについて
◆文章の処理について
問題2
◆外界からの刺激の取り込みについて
◆インプットの処理の仕方の傾向について
◆長期記憶について
◆ワーキングメモリとは?
◆外国語副作用とは?
問題3
◆共同注意について
◆気づき仮説について
◆維持リハーサルの例とは?
◆ワーキングメモリについて
◆チャンクの使用の効果について
問題4
◆明示的知識と暗示的知識について
◆直接引用と間接引用の形式について
◆自然習得環境にいる学習者の産出例の
特徴について
◆自然習得環境と教室習得環境の違いとは?
◆自然習得環境の良い点を適切に取り入れる
こととは?
問題5
◆クラッシェンの「意識的に学習された知識」
に対する考え方とは?
◆インプット仮説について
◆アウトプット仮説について
◆学習者のインプット処理について
◆目立ちにくい言語形式や気づかれにくい
言語形式とは?
問題6
◆アウトプット仮説について
◆IRE/IRF型の典型的な例とは?
◆グループワークの特徴について
◆シミュレーションの例とは?
◆ジャーナル・アプローチについて
出題傾向をしっかり押さえた内容と
なっています。
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