言語計画における席次計画とは−「言語と社会」(言語政策と「ことば」)より。
今回も篠研の通信講座講義資料
「No.093 言語政策と「ことば」」
の中から言語計画、特に席次計画に
ついてご紹介します。
言語計画は、区分「言語と社会」の
中では、たまに出題される程度の
テーマです。
ただ、今の日本は、日本語教育推進法や
「日本語教育の参照枠」
さらに、もっとわかりやすいもので言えば
ローマ字の綴り方の改訂など、
改定ローマ字のつづり方(素案)
https://00m.in/HOTEv
など、言語計画に関する様々な取り組みを
している真っ最中です。
なので、今後試験で出題される可能性は
大きいと、私は見ています。
言語計画には、席次計画、実態計画、
普及計画の3段階がありますが、
今回は、そのうち席次計画について
解説します。
言語計画についての理解を深めてくださいね。
以下。
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言語計画(language planning)
言語計画とは
言語計画とは、ある共同体が自分たちの使用する
言語を決め、
言語として体裁よく標準化し、そして成員全員が
使えるよう普及する一連の計画のことを言います。
この言語計画は、席次計画、実体計画、普及計画
の3つのステップで実施されます。
席次計画(status planning)
席次計画とは、ある国家や共同体の中で使用され
ている複数の言語や変種に対して、
ある一定の社会的機能や役割を付与する計画のこ
とをいいます。
具体的には、国家語や公用語の決定がそれにあた
ります。
国家語とは、国の象徴として選ばれた言語で、
その国家・共同体の歴史や文化、伝統などを考慮
して選ばれます。
例えば、スイスでは、ドイツ語、フランス語、
イタリア語と並んで、
母語話者が人口の1%に過ぎないロマンシュ語も
国家語に選ばれています。
また、公用語とは、行政や裁判、教育の場で使用
することを前提に実用本位で選ばれた言語で、成
員への普及のしやすさを考慮して選ばれます。
例えば、インドでは、ヒンディー語と英語が公用
語とされていますが、
その他に少なくとも30の異なる言語そして2000前
後の方言があると言われており、混迷を極めてい
ます。
そのため、例えばインドルピー紙幣には、15の言
語でいくらの紙幣であるかが表記されています。
複数の公用語を持つ国家は、インドの他、シンガ
ポールやスイス、カナダなどがあります。
また、フランスのように公用語はフランス語1語
ですが、
移民を多く受け入れた多民族国家のため、それ以
外の言語も使用されている国家もあります。
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改めて、「言語と社会」は奥が深いです。
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