今後、国内の全日本語学校が「参照枠」一色になる。
「日本語教育の参照枠」
https://www.bunka.go.jp/
(以下、「参照枠」)
が、特に今年の日本語教員試験で出題される
可能性が限りなく100%に近いと言える理由
として、前々回のメルマガで、
1.「参照枠」が今後の国内外の日本語
教育のスタンダードになるから。
2.特に国内の日本語学校は、認定日本語
教育機関の認定を受けるためには、
「参照枠」に沿った教育体制が求め
られるから。
3.にもかかわらず、業界全体では、まだ
「参照枠」に対する認知が十分広まっ
ているとは言えないから。
の3点をご紹介しました。
今回は、そのうちの
2.特に国内の日本語学校は、認定日本語
教育機関の認定を受けるためには、
「参照枠」に沿った教育体制が求め
られるから。
について解説しますね。
まず、認定日本語教育機関に申請する
ためには
認定日本語教育機関日本語教育課程編成
のための指針
https://00m.in/tYKFA
に沿ったカリキュラムを提出しなければ
なりません。
この文書、「日本語教育の参照枠」という
キーワードで検索すると分かりますが、
実に30か所もこの言葉が出てきます。
いかに「参照枠」ベースのカリキュラムを
求めているかがわかるでしょう。
さらに、「2.考え方」では、以下のよう
に述べられています。
===================
2.考え方
〇認定日本語教育機関は、教育課程の編成
に当たって本指針で示された事項に基づ
き、
対象とする分野の特性を踏まえ、
「日本語教育の参照枠(報告)」(令和
3年10月12日 文化審議会国語分科会)
(以下「日本語教育の参照枠」という。)
並びに別表「言語活動ごとの目標」 (以
下「別表」という。)を参照しながら、
目的及び到達目標、学習目標に対応した
教育内容を適切かつ体系的に定め、
目標とする日本語能力を習得できるよう
授業を設計、実施する。
===================
つまり、
「参照枠に沿ったカリキュラムを作り
なさい。」
と言っているわけですね。
この中の
「対象とする分野の特性を踏まえ、」
というのは、どういうことかというと、
認定日本語教育機関には、
【留学・生活・就労】
の3つのタイプがあり、
申請するタイプに合わせてカリキュラム
を作ってくださいね、という意味なんで
すね。
ところが、「参照枠」にはタイプ別の
Can do(言語能力記述文)は記載されて
いません。
「参照枠」に関連する周辺資料を読み
込まないといけません。
ここが、「参照枠」を理解するためには
「参照枠」を読むだけでは不十分である
所以です。
ところが、これだけ「参照枠」ベースで
カリキュラムを作れと言っているにも
関わらず、
申請校はそのあたりをまだ十分理解して
いないようです。
第1回の申請結果に対する部会長の所見
が公開されていますが、
中央教育審議会生涯学習分科会日本語
教育部会長所見
日本語教育機関認定申請の審査結果
について
https://00m.in/JYiQe
これに以下のような指摘がなされてい
ます。
===================
今般認定を不可とする決定がなされた又は
申請が取り下げられた日本語教育機関にお
かれては、
「認定日本語教育機関日本語教育課程編成
のための指針」や
「日本語教育の参照枠」に対する理解が不
十分であることに起因して、
目的・目標の設定や授業科目の開設、学習
成果の評価方法の設定を含む日本語教育課
程について、内容が不十分である、
あるいは内容に整合性が見られない等によ
り、認定基準を満たしていないと判断され
たものが多く見られた。
===================
これでは、審査結果も厳しくなるはず
です。
ということは、どういうことか。
文部科学省の立場に立って考えてみれば
わかります。
「まだまだ「参照枠」の認知や理解が進ん
でいない。
このままでは、国内の日本語教育の土台
が揺らぎかねない。
なんとか「参照枠」の認知と理解を広げ
なければならない。
既存の学校は、いずれ申請の必要性から
これから勉強するだろう。
であれば、次はこれから日本語教師にな
る人材に「参照枠」を徹底的に身につけ
させねば。」
必ずこうなるはずです。
と言いますか、既にそうなっています。
その証拠に、日本語教員試験サンプル問題
に「参照枠」の問題が大々的に出題されて
います。
結果、日本語教員試験(本試験)において
も「参照枠」は必ず出題されることになる
わけです。
「確かにサンプル問題に出題されていたけ
ど、しょせん基礎試験問題。
私は応用試験だけだから関係ないんじゃ
ない?」
その考えはあまりにも浅はかです。
応用試験では、「参照枠」を熟知している
ことを前提に、
「参照枠」を絡めた問題がかなり高い確率
で出題されると考えられます。
なぜなら、文部科学省は「参照枠」の啓蒙
に躍起だからです。
「参照枠」の理解なくして合格はあり得な
いのです。
いかがでしょうか。
今後、国内の日本語学校は、認定日本語
教育機関の認定を受けるためには、
「参照枠」に沿った教育体制が必須である
こと。
しかし、国内の日本語学校がまだそれに
対応しきれていないこと。
それに対して文部科学省は業を煮やしてい
ること。
それゆえ、日本語教員試験にも出題して
「参照枠」の啓蒙に力を入れることが
予想されること。
がご理解いただけましたでしょうか。
以上の点からしても、
「参照枠」を熟知することは、
これからの日本語教師にとって必須の
資質・能力なのです。
「今年こそ、日本語教員試験に合格して
国家資格を取得したい。」
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