なぜ日本語教育史を学ぶ必要があるのか。

「日本語教育史なんか勉強しても
 何の意味があるの?」

「すべては所詮過去のこと。
 明日の授業には関係ない。」

そう考えて、日本語教育史の勉強を
疎かに考える方が時々いらっしゃい
ますが、

それは、全くもって認識誤り。

そのような認識で日本語教師を続け
れば、

思い通りの日本語教師人生を歩めなく
なるばかりか、

日本語教育界や社会情勢の変化に
ただただ振り回されるだけの教師
人生を歩むことになるでしょう。

逆に、日本語教育史を学べば、

「今の私の悩みなど、もうすでに
 先人の日本語教師が解決していた!」

ということが分かるでしょう。

あるいは、

「今の自分の課題について、
 こうしようかと考えていたが、

 先人も同じように行動して、
 結果、うまくいかなかったんだな。

 じゃあ、他の方法を考えよう。」

といったヒントを得ることもできるの
です。

【賢者は歴史から学び、
 愚者は経験から学ぶ。】

と言いますが、まさにその通りです。

今回、

通信講座講義資料
「No.109 戦前の日本語教育
      (19世紀以前)」

の改定に際して、新たに、

「日本語教育史を学ぶ意義」

という項目を追加しました。

その本文は以下の通りです。

ぜひ、日本語教育史を学ぶ意義
を認識していただければと
思います。

以下。

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日本語教育史を学ぶ意義

 そもそも、私たちはどうして日本語教育史を
学ばなければならないのでしょうか。

それは、一言で言えば、今自分が置かれている
状況を的確に把握し、将来日本語教育がどの
ような方向に進むのか、

そこにはどのような恩恵やリスクがあるのか、
そして、それに対してこれからどのように行動
すればいいのかについて、

より的確に判断し行動するためであると言えま
す。

 日本語教育は、その折々の社会情勢の影響を
強く受ける、極めて不安定な状況に置かれやす
い性質を持っています。

戦中は、植民地政策の一環として日本語教育が
利用されるという暗い歴史がありました。

それは、日本の国力の増強を意味する反面、現
地人の尊厳やアイデンティティを著しく踏みに
じる行為でもありました。

また、1980年代は、政府の政策もあり日本国内
で日本語ブームが起こりました。

雨後の筍のように日本語学校が乱立した一方で、
在籍学生の不法就労や犯罪行為といったことが
社会問題化しました。

そして、現在、国は少子高齢化対策の切り札と
して多文化共生社会の実現というスローガンの
もと、

外国人就労者の受入れを促進し、さらに、日本
語教育基本法の制定や日本語教員の国家資格化
など、

日本語教育を大きな国家事業の1つとして強く
押し進めています。

 私たち日本語教師は、そうした不安定極まり
ない状況の中で、

日本語教育のあり方や日本語教師としてのある
べき姿を常に問い続け、

時代の波にうまく乗りつつ、かつ翻弄されない
足腰の強い日本語教育を目指さなくてはなりま
せん。

そのためにも先人の試行錯誤の歴史から多くの
ことを学ぶ必要があるのです。

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