日本語教員試験、受験の感想−応用試験(読解)。
応用試験(読解)について、
「今年はとても難しかった。」
という意見がSNS上では多いようです。
もちろん新傾向の問題もありました。
例えば複数の学習者のニーズや状況を
並べた問題は、これまでの日本語教育
能力検定試験ではなかったものです。
そういった新傾向の問題に戸惑われた
方も多かったのではないでしょうか。
ですが、それはあくまで表面上の
見せ方の問題。
1つ1つの問いを細かく分解して
見てみると、
結局は、これまで日本語教育能力
検定試験で出題されてきたことや、
それに関連する基本的なことが
問われているということに気が
つきます。
私自身、実際に受験してみて、
ちゃんと勉強していれば、
満点は取れないにしても、
誰でも合格ラインである6割程度は
十分取れる問題だと感じました。
私がなぜそう感じられたかと
いうと、
これまで、日本語教育能力検定試験
の過去問16年分をつぶさに分析し、
それらが教育現場でどう活きるのか
を念頭に置きながら、
WEBで学ぶ通信講座
「篠研の国家資格日本語教員試験対策」
https://www.kanjifumi.jp/
の講義資料にその内容を漏れなく
落とし込むという作業をずっと
続けてきたからです。
そうやって、何度も何度も
過去問を読み返し、
また、検定対策セミナーなどを
通じて
「この知識が、教育現場でどう
活きてくるのか。」
ということを受講生の方々にお伝え
しながら、
自分の中で知識の整理をしてきた
からです。
実際、制限時間の6割ぐらいの
時間で一通り解け終え、
あとはひたすら見直し。
そう考えると、この日本語教員
試験は、
▼上っ面の勉強に終始したのか。
それとも、
▼教育現場をイメージしながら
本腰を入れて勉強してきたのか。
そこが問われているのではないかと
思います。
「今年の日本語教員試験は難しかった。」
という前に、
▼そもそもこれまで本腰を入れて
勉強してきたか。
▼対策本を1冊2冊こなしたぐらいで
勉強した気になっていなかったか。
▼学習事項の1つ1つが、現場でどう
活かされるのかをイメージしながら
勉強してきたか。
▼最低でも1000時間は勉強したか。
を自問自答してみるといいでしょう。
もし以上のことに1つでも引っかかる
ようなら、まだまだ意識が低いのです。
今回、
WEBで学ぶ通信講座
「篠研の国家資格日本語教員試験対策」
https://www.kanjifumi.jp/
で、スタンダード会員、プレミアム会員を
復活させたのも、
1人でも多くの方に、このことに気づいて
いただきたいという思いがあるから。
目の前の大変さに目を背けて、
自己満足的な学習に終始するか、
それとも、心機一転、本物の勉強に
身を投じるか。
日本語教員試験は、そこを見ているのだ
と思います。
試験の神様は、頑張る人を見捨てることは
ありません。
あなたにとって、今日が一番若い日です。
