応用試験(読解)が必ずしも現職者に有利と言えない理由。
前回、応用試験(読解)の内容が、
より実践的、現場感覚が強い問題
が多かった印象だとお伝えしました。
このように言うと、
「やはり現職者に有利なのでは。」
と思われるかもしれませんが、
必ずしもそうとは言えません。
なぜなら、今、現職の日本語教師の
多くは、人手不足から多くの授業を
担当しているからです。
つまり、試験勉強をしている暇がない
のです。
特に、認定日本語教育機関の申請準備
をしている主任の方は、
おそらく自分の資格取得など後回しに
しているのではないかと思います。
もちろん、現職でない方も、別の仕事
をしているとか、
あるいは、ご家族の世話や介護がある
とか、忙しい方もいらっしゃるでしょう。
つまり、イーブンなんですね。
みんな忙しい。
そういう中で、どうやって試験勉強の
時間を捻出するか。
そこがポイントなのです。
それから、必ずしも現職者が有利とは
言えない理由。
それは、経験者といっても所詮個人の
経験に過ぎないからです。
個人的経験は必ず偏りがあります。
個人的経験のみに頼ると未経験の
事柄で正しく判断することができ
ません。
例えば、専任の仕事内容について出題
されても、専任の経験がないから解け
ないでは、話にならないのです。
また、勤務校には勤務校独自のやり方
というのがあります。
「教科書的にはこのやり方が正しいが、
勤務校では諸般の事情で別のやり方
をしている。」
そういうことが結構あります。
したがって、そういうことをしっかり
認識せず、
「ウチのやり方が万国共通。」
のような感覚だと、試験を突破する
ことはできません。
勤務校のやり方を踏まえつつ、王道の
やり方もちゃんと理解しておく。
つまり、日ごろからちゃんと勉強して
おくということが重要なのです。
では、どうすれば忙しい中でも
試験突破の実力を身につけることが
できるのか。
まずは、今すぐ勉強を始めることです。
行動しないことには、始まりません。
それから、これから先1週間の行動を
つぶさに記録することです。
そうすると、テレビを見るとか、ネット
動画を見るとか、
案外無駄に過ごしている時間がある
ことに気がつくでしょう。
そこをできるだけ勉強時間に充てる。
また、1時間2時間の勉強時間を確保
するのは難しくても、
10分、15分の勉強時間を確保すること
が結構できることに気がつくでしょう。
そこも学習時間に充てる。
これを私は「チリツモ学習」と呼んで
います。
そうやって、まずは時間管理の粒度を
高くする。
それが大事です。
「応用試験は現職者に有利なのでは。
未経験の私は不利。」
それは単なるひがみだと自戒すべきです。
がんばってくださいね(^_^)
