日本語教員試験結果分析(その1)−基礎試験は本当に易しい?(合格率37%)

先日、文部科学省より令和7年度日本語教員
試験の結果が発表されました。

令和7年度日本語教員試験実施結果を
お知らせします
https://www.mext.go.jp/content/20251210-mxt_nihongo02-000046171_01.pdf

今回は、その結果の分析と今後の
対策について、数回にわたって
お話しますね。

結論から申し上げると、

「基礎は“易しい”ではなく合格率37%。
 2/3が落ちる難度。油断が最大リスク。」

です。

まず、試験実施直後にSNS等で流れた
受験者の感想は概ね

「今年の基礎試験は易しかったが、
 応用試験は難しかった。」

というものです。

ただ、これをそのまま信じてしまって
はいけません。

なぜなら、これはあくまでも個人の
感想であり、実態を正確に反映して
いるとは限らないからです。

だからこそ、正確なエビデンスを見て、
現状を正しく知ることが大事。

これができるかどうかで、将来の合否
が大きく変わります。

人の意見に引っ張られやすい方、
感化されやすい方、信じやすい方は、
重々気をつけてくださいね。

そこで、結果。

まず、試験ルートから。

今年の受験者数が3,538人。

昨年が3,681人でしたから、微減。

ただ、昨年の試験ルートの合格率
が8.7%と絶望的であったにも
関わらず、

今年の受験者が昨年よりさほど減って
いないことから考えると、

様々な理由で試験ルートを選ばざるを
得ない方が多いということが分かります。

そして、このうち基礎試験に合格した
方が1,309人。

合格率、約37%。

昨年が8.7%でしたので、この段階での
合格率は、昨年の4倍以上。

確かに、昨年に比べれば基礎試験は
易しかったと言えます。

ただ、だからといって基礎試験が易しい
わけではありません。

合格率約37%ということは、この時点で
受験者の2/3がふるい落とされたという
ことです。

つまり、

「今年の基礎試験は易しかった。」

という感想は、決して真実ではない
ということです。

にもかかわらず、この「易しかった」
という部分だけを切り取って、

基礎試験対策を怠れば、
結果は推して知るべし。

では、なぜ2/3が落ちるような試験
だったにもかかわらず、

「今年の基礎試験は易しかった。」

という感想がSNSで広がったのか。

理由はいくつか考えられます。

続きは次回に。


資格取得が目標の方へ
無料メルマガ「篠研の日本語教育能力検定試験対策」

日本語教育能力検定試験頻出のキーワードやテーマについて4択問題と動画でお届けします。平日(月・水・金)、日本語教育能力検定試験合格のための情報をご提供するメルマガです。

さらに、今ご登録なさると特典が無料でダウンロードできます。
特典 「日本語教育能力検定試験 記述問題対策」(全24ページ)

解除はもちろんのこと、メールアドレス変更など個人データの編集も簡単ですので、ご安心ください。プライバシーポリシーをご確認の上、ご登録を希望されるメールアドレスを入力し、ご希望の項目ボタンを押してください。

  メールアドレス【必須】
  お名前(姓)【必須】
  お名前(名)【必須】
  よみがな【必須】
  都道府県【必須】 なお、海外在住の方は「海外」をお選びいただき、下記項目に例のようにご記入ください。
海外にお住まいの方は「ベトナム(ホーチミン)」のようにお書きください。