必須の教育内容と到達目標−コアカリキュラムとは(5)
引き続き、
文部科学省
「登録日本語教員 実践研修・
養成課程コアカリキュラム」
https://www.mext.go.jp/
今回は、
「3. 必須の教育内容と到達目標」
「必須の教育内容」は全部で50項目ありますが、
<28>教育実習
は、実践研修に含まれる項目ですので、
養成課程コアカリキュラムは、それを
除いた49項目となります。
この49項目を、しっかり合格水準まで
学びきるということが、日本語教員試験
合格の必須条件であり、
ひいては、現場に立つために必要な素養
ということになります。
ですので、私たちの感覚知としては、
「コアカリキュラムを網羅しているのは
当たり前。
それが、【合格水準】かどうかが
問題。」
というところで、講座なり参考書なりを
選ぶ必要があるでしょう。
今回は、全49項目のうち、前半の25項目を
掲げます。
しっかり目を通してくださいね。
以下。
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1 世界と日本
<1>世界と日本の社会と文化
◎国際的な活動を行う言語教育者として
グローバルな視点から日本語教育を捉える
ために、
国際社会の情勢・人の移動と日本との関係、
日本及び多様な国・地域の社会・文化に
ついて理解している。
2 異文化接触
<2>日本の在留外国人施策
◎在留外国人の現状やその動向、並びに日本
の在留外国人施策について理解している。
<3>多文化共生
◎国・地方自治体、地方公共団体の多文化
共生施策や地域社会における学習者と周囲
との接触の状況を理解している。
3 日本語教育の歴史と現状
<4>日本語教育史
◎日本や他の国・地域との関わりを視野に
入れた日本語教育の歴史について理解して
いる。
<5>言語政策
◎日本や他国の言語政策について理解している。
<6>日本語の試験
◎学習者のキャリア等を考える上で必要となる
日本語能力を評価する試験等について理解し
ている。
<7>世界と日本の日本語教育事情
◎学習者の日本語学習動機や自国での学習状況
を知るために、日本国内及び主要な国・地域
の日本語教育の状況を理解している。
4 言語と社会の関係
<8>社会言語学
◎同一言語内における言語変種とその要因及び
言語が使用される社会における言語使用の
実態や、
言語行動を支える社会的・文化的慣習について
理解している。
<9>言語政策と「ことば」
◎社会、文化、政策と言語との関係を理解して
いる。
5 言語使用と社会
<10>コミュニケーションストラテジー
◎社会生活における言語活動を達成するため
の言語的な方略(ストラテジー)や会話を
成立させるための仕組みについて理解して
いる。
<11>待遇・敬意表現
◎様々な社会的状況において社会や集団に
おいて求められる待遇表現について理解
している。
<12>言語・非言語行動
◎コミュニケーションにおける言語的な行動
及び非言語行動の様相について理解してい
る。
6 異文化コミュニケーションと社会
<13>多文化・多言語主義
◎多言語多文化社会について理解し、学習者
が日本語を使うことにより社会につながる
ことを意識し、
共生社会の実現に向けて日本語教育が果た
す役割を教育的観点からも理解している。
7 言語理解の過程
<14>談話理解
◎学習活動を効果的に実践するために、談話
理解の過程や仕組みについて基礎的な知識
を理解している。
<15>言語学習
◎日本語学習支援を効果的に行うために、
学習の仕組みや学習環境などの基礎的な
知識について理解している。
8 言語習得・発達
<16>習得過程
◎日本語学習支援を効果的に行うために、
言語の習得過程や学習者要因について理解
している。
<17>学習ストラテジー
◎学習ストラテジー等、個々の学習者に合わ
せた日本語教育を考え、言語学習の効果を
高める方法に関して理解し、
学習者の自律的な学習を促進することが
できる。
9 異文化理解と心理
<18>異文化受容・適応
◎異文化接触によって学習者に生じる問題と
その適応のプロセスについて理解している。
<19>日本語の学習・教育の情意的側面
◎学習に影響を与える心理的要因や、学習者
の心的側面における対応に関して理解して
いる。
10 言語教育法・実習
<20>日本語教師の資質・能力
◎日本語教育人材の役割・段階・活動分野
など、キャリアパス及び求められる資質
・能力について理解している。
<21>日本語教育プログラムの理解と実践
◎プログラムの構成要素について理解し、
日本語教育プログラム全体の中に自身の
授業を位置付けることができる。
<22>教室・言語環境の設定
◎効果的な日本語学習環境を設定できる
ようになるために、
教室形態及び学習環境の教育上の影響・
効果について理解している。
<23>コースデザイン
◎日本語教育プログラムの目的・目標に
沿った教育計画が立てられるようになる
ために、
コースデザインの方法について理解して
いる。
<24>教授法
◎多様な学習者や環境に応じた教授方法を
選択・活用できるようになるために、
様々な外国語(第二言語)教授法につい
て理解している。
<25>教材分析・作成・開発
◎日本語教育における教材の分析方法及び
教材作成・開発の方法について理解して
いる。
====================
いかがでしょうか。
1つ1つの項目について、こと細かく
規定されているのがよくわかります。
このことからもわかる通り、小手先の
受験技術では到底太刀打ちできないん
ですね。
これを見ても、
「早く、楽して、簡単に」
日本語教師を目指そうという人を
排除しようとしていることが分かります。
文部科学省は本気です。
だからこそ、繰り返しになりますが、
「腰を据えて、じっくり構えて、
本気で取り組む。」
倦まず、弛まず、焦らず。
この心構えが重要なのです。
前回、中長期的な学習計画を立てるよう
お伝えしましたが、立てましたか。
「微差の集積が絶対差を生む。」
毎日、ちょっとずつ楽しみながら
努力を積んでくださいね(^_^)
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■今日の行動■
中長期的な学習計画を立て、無理、無駄がないか
改めてチェックしてみよう。
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【問題】
BICS(生活言語能力)を提唱した研究者と
いえば?
1 カミンズ
2 コーダー
3 セリンカー
4 レネバーグ
それでは、早速まいりましょう。
