「外国人の受入れ・秩序ある共生のための総合的対応策」を読む(その2)

前回に引き続き、

「外国人の受入れ・秩序ある共生のための
 総合的対応策」
 https://www.kantei.go.jp/jp/singi/gaikokujinzai/pdf/kettei_honbun.pdf

のうち、日本語教育と関係が深いものを
見ていきます。

繰り返しになりますが、

本報告書は、日本語教員試験、日本語教育
能力検定試験に出題される確率が高いばかりか、

今後の日本語教育の方向性を示す非常に
重要な資料です。

今回から、いよいよ本文を読み込んでいきます。

うち、今回は、

【はじめに】

読み飛ばす方が多いようですが、
【はじめに】は、新聞で言えばリード文。

▼問題の所在
▼これまでの経緯
▼議論の土台と方向性
▼本文の要約

等が含まれる、非常に重要な部分です。

また、こうした内容は、日本語教員試験や
日本語教育能力検定試験の問題文にも
よく出てきます。

丁寧に読み込んでいきたいものです。

とはいえ、【はじめに】だけでも結構な
文章量ですので、

2回に分けてお届けします。

今回は、その1回目です。

以下。

====================

【はじめに】

令和7年11月4日、外国人の受入れ・秩序ある
共生社会実現に関する関係閣僚会議が設置され、

高市内閣総理大臣から、外国人との秩序ある共
生社会の実現に向け、基本的な考え方や取組の
方向性を示すよう指示があった。

上記の指示を受け、新たに設置された関係閣僚
会議の下、

これらを示す「外国人の受入れ・秩序ある共生
のための総合的対応策」を新たに取りまとめる
に至った。

I 基本的な考え方

我が国に在留する外国人数は、令和7年6月末
時点で395万6,619人と過去最高を更新し、平成
16年と比較すると約2倍となり、

出身国・地域も196か国・地域となっている。

また、我が国を訪れる外国人も増加傾向にあり、
令和6年の外国人入国者数は約 3,678万人と、
同じく過去最高となっている。

我が国に在留する外国人等の増加に伴い、この
ような社会情勢の変化を前提としていなかった
諸制度の在り方について国民の関心が高まり、

また、一部外国人によるものであるものの、我
が国の法やルールを逸脱する行為や制度の不適
正利用について、

国民が不安や不公平を感じる状況も生じており、
こうした状況に的確に対処する必要がある。

日本で生活・滞在する外国人には、まずは入国
前に、日本語や我が国の社会規範や制度等を学
び、

入国後も、これを継続しつつ、我が国社会及び
居住する地域コミュニティの一員として、責任
ある行動をとることが求められる。

もちろん、日本語や我が国の社会規範や制度等
を学ぶ機会が必ずしも十分とはいえない現状を
踏まえれば、

外国人の受入れ環境を整備する日本社会側の取
組も必要である。

公正かつ明確なルールの設定とその厳正な運用
を行うとともに、

そうしたルール等を言語化・可視化し、外国人
が理解できる取組も行うべきである。

地方公共団体をはじめとする関係機関と連携し、
国の責任において、このような環境を整備する
とともに、

外国人を受け入れることで裨益する受入れ機関
の果たすべき役割を一層明確化する方策も検討
していく必要がある。

その上で、我が国の法やルールを逸脱する行為
に対しては、

国籍にかかわらず公正かつ厳正に対処するとと
もに、

在留する外国人の増加に対応できていない諸制
度については適正化に向けて改善していくこと
が必要である。

言うまでもなく、こうした取組を進める上では、
事実関係や実態の正確な把握が不可欠である。

多数の外国人が在留することを前提としていな
かった諸制度については、

そもそも事実関係や実態の把握が十分になされ
ていない面も認められるため、

IT・デジタル技術の活用もはかりつつ、これ
を改善していくことが求められる。

また、外国人の出入国在留管理や制度の利用等
の適正化を推進するためには、

例えば、出入国在留管理庁が他の行政機関から
保険料・税の納付状況等の情報を取得する、

地方公共団体等その他の関係機関が出入国在留
管理庁等から在留資格情報等を取得する、

といった情報共有や相互連携が必要である。

さらに、国民の不安は、正確かつ十分な情報が
提供されていないことによる面もあると考えら
れることから、

プライバシー等にも配慮した上で、可能な限り、
正確かつ十分な情報を公表していくことも重要
である。

======================

こういう節度ある外国人受け入れは、
至極自然な流れだろうと、個人的には
思います。

と同時に、外国人に相応の節度を求める
以上は、

国や公共団体も、責任ある受け入れ態勢を
作らなければならないわけであり、

ひいては、日本人一人一人もちゃんとした
外国人をちゃんと受け入れるだけの、

知識・技能・態度を身につける必要がある
と思います。

類は友を呼ぶ。

と言いますが、日本人や日本という国が
ちゃんとしていないと、

ちゃんとした外国人が来ないと考える
べきでしょう。

そう考えれば、日本語教師は、

「外国人受け入れの最前線」

にいる者として、ちゃんとした外国人を
受け入れるための、知識・技能・態度を
備えた、

日本人と外国人の間に立つ「ブリッジ人材」
と言えるでしょう。

将来的には、両者の間に立って、然るべき
旗振り役になる可能性もあるんですね。

そういったことも念頭に置いて試験勉強に
励めば、試験勉強ですら

「いい加減な気持ちではできないな。」

と思うのではないでしょうか。

そして、その思いに沿って勉強を続ければ、
結果はおのずとついてくると思います。

がんばってくださいね(^_^)


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