低賃金労働から抜け出すために(3)。

「低賃金労働から、どう抜け出したらいいか。」

今回は、その3回目。

前回、「自分のUSPの見つけ方。」
についてお話ししました。

ただ、ここで1つ考えないといけないことが
あります。

それは、「市場性」です。

たとえ首尾よくUSPを見つけ、そこに勝負を
かけたとしても、

「そもそもそこに市場がなかった。」

では、全くビジネスになりません。

まさに
「骨折り損のくたびれ儲け」。

 

「市場性」とは、私なりに言えば、

「お金を払ってでもサービスをうけたい
という人がどれくらいいるか。」

ということです。

つまりは、

「ターゲットはどこか。」

ということ。

これまで、こんな話をする日本語教育
関係者はほとんどいませんでした。

学会で話題になることも、まずありません。

だから、こういう視点を持たない日本語
教師はものすごく多いように思います。

ですが、こんな基本的な視点も持たず、
戦略的にセルフプロデュースもしないのに、

「今の低賃金労働から抜け出せないかなぁ。」

と漠然と考えるのは、あまりにも無策!

ですので、USPを絞る際には、この市場性
というものをしっかり考えてください。

ターゲットを絞り込むポイントを思いつく
ままにあげると以下の通りです。

・どの学習者層・タイプをターゲットと
するか。
・その層・タイプは国内外に何人ぐらい
いるか。
・その学習者が困っていることは何か。
・その学習者にとって日本語を学ぶメリッ
トは何か。
・その学習者が日本語学習にどれくらい
お金が払えるか。
・その学習者にとって日本語が学びやすい
環境とはどういうものか。

いわゆる市場調査、マーケティングですね。

こうしたことを考える非常に重要な判断
材料が、国内の機関が実施している各種
の日本語学習者調査報告です。

例えば、

2018年度 海外日本語教育機関調査
:国際交流基金
https://bit.ly/3i69wl2

令和元年度国内の日本語教育の概要
:文化庁
https://bit.ly/3fVGbqA

2020(令和2)年度外国人留学生在籍状況
調査結果:日本学生支援機構
https://bit.ly/3uDQWD8

今までこういう資料を授業や養成講座で
見ながら、

「いろんな学習者がいるんだなぁ。」

で終わっていた方。

違うんですよ!!

これらすべて第一級のマーケット
リサーチなんです。

だから、目をかっぽじってしっかり
見ないとダメなんです。

これらの資料を見、ターゲットの特徴や
今後の動向などを考えながら、

しっかりターゲットを絞ってくださいね。


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