2022年、日本語学校はオンライン化した所だけ生き残る。

本日の「日本語教育ニュースフラッシュ」で、
以下のようなニュースを紹介しています。

私は、かなりインパクトのあるニュースだと
感じています。

◆日本語学校の授業、海外から無償オンラインで…
 留学希望者つなぎ止めへ国費支援:読売新聞
 https://bit.ly/3s5UD7j

本記事の冒頭で、このように書かれています。

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文化庁は2022年から、日本への留学を
希望する外国人向けに、国内の日本語学校
のオンライン授業を充実させる。

コロナ禍で来日できない外国人が留学を諦
めないよう、魅力的な授業作りを支援し、
海外から無償で受講できるようにする。

約400校での実施を見込む。

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つまり、政府の肝いりで日本語学校のオン
ライン化を推進するというわけなんですね。

私は、これ自体はとてもいいことだと考え
ています。

そもそもコロナ前までの日本語学校界は、
それはもう、びっくりするほど超アナログ
な世界でした。

eラーニングはおろか、出席管理も紙の
出席簿で手計算。

なんてことも普通にありました。

一方、中国や台湾、韓国などでは、
コロナ禍になる前から日本語オンライン
スクールが立ち上がっていました。

日本国内でコロナ禍前に教育のICT化を
進めていた学校は、本当に片手で数える
程度。

それが、コロナ禍によって対面授業が
実施困難となり、

オンライン授業に切り替えざるを得なく
なった。

おそらく、こういうことでもないと、
日本語学校のオンライン化は全く進まな
かっただろうと思います。

なので、私は今回のコロナ禍、そして
政府のオンライン推進策は、とてもいい
ことだと考えています。

ただ、ここで私が注目したいのは、

「約400校での実施を見込む。」

というところ。

本記事では、国内818校ある日本語学校
のうち約400校を対象とするということ
ですから、約半分です。

実は、この記事の前にこんな記事が
ありました。

日本語学校半数「1年以内で事業継続不可能」
オミクロン株が追い打ち:産経新聞
https://bit.ly/3oRty5O

このようなコロナ禍の中で継続可能な
学校と、継続困難な学校。

もちろん、さまざまな要因が考えられ
ますから、一概にどうということはでき
ませんが、

少なくとも、教育のICT化、教育のオン
ライン化に対応できない学校は、かなり
厳しいだろうと思われます。

さらに言うと、

コロナ禍になる前、政府は労働目的で
入国している留学生を多く受け入れて
いる日本語学校を淘汰すると言わんばかりに、

日本語学校入学予定者の在留資格の許可率
を著しく下げた時がありました。

これらのことから考えると、

今回の政府の対応は、

「教育のICT化など、教育改善に熱心な
 日本語学校だけ生き残れ。」

と言っているように聞こえるのです。

ただ、私が言いたいのは、この措置が
いいとか悪いとかということではなく、

実は、日本語教師にも同じことが求め
られているということ。

教育のICT化に熱心ではない日本語教師を、
教育のICT化に熱心な日本語学校が雇用
しようと思うはずばありません。

ですから、これからも永く日本語教師
ライフを送りたいと考えているので
あれば、

例えば、

▼パワーポイントでの教材の作り方とか、
▼zoomの操作方法とか、
▼moodleを使ったWEBコースの作り方とか、

を前のめり、ずんのめりで学んでいく
必要がある、

ということなのです。

逆に、こうしたことを学ばなければ、
指導の場さえ与えられなくなって
しまうのです。

私が、コロナ前からICT関連の教え方
セミナーを開催してきたのは、

「いずれ日本語教育もICT化の波が
 やってくる。」

という確信があったから。

なお、moodleの使い方については、下記動画
でも解説しています。

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篠研の日本語の教え方セミナー
「実はカンタン!WEBコースを作ろう!
「実践!Moodleで学習コンテンツ作成
 オンラインセミナー」」動画
 (全収録時間約229分(3時間49分))
 https://www.kanjifumi.jp/moodle-doga/

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パワーポイントもzoomもmoodleも、
最初は多少手間取ることもあるかも
しれませんが、

少し練習すれば、誰でも必ず使いこなせる
ようになります。

ぜひチャレンジしてみてくださいね。


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