チャンスは用意している者にしかやってこない（その１）

大躍進会員のTさん（女性）。

しばらく無職でしたが、

ある日いきなり地元の教育委員会から
公立小学校の非常勤講師を依頼され、

無職から一転。

書写、社会、国際教室と週９時間の
授業を任されてんてこ舞い。

そこで、先日の月１回の定例コンサル
ティングで、

外国人児童生徒にどう指導したらいいの
か、というご相談を受けました。

とにかく、充実した様子が印象的でした。

「先生、以前篠崎先生がおっしゃって
　いた通り、

　現場の先生方は、外国人児童生徒に
　対する日本語教育について、まったく
　知識がないんです！

　BICSとCALPの違いも分からない。

　国際教室の先生ですらわかっていない
　んです。

　だから、私は現場の先生方に資料を
　見せて、

　『外国人児童生徒の日本語教育には
　　これこれこういう課題があって、

　　こういうふうに教えないといけな
　　いんですよ。』

　って、教えているんですよ。」

まだ、入職して２週間。

凄いご活躍ですね。

「先生、私、以前から小学校の国際教室
　で教えたいという思いがあったので、
　夢が叶って嬉しいです。」

そうおっしゃっていました。

いや、本当に素晴らしい。

今でこそ、このように充実しているTさん
ですが、１か月前はまったく違った状況
でした。

長年、自宅で学習塾を経営なさって
いたのですが、

以前から抱いていた日本語教師の夢が
捨てきれず、

WEBで学ぶ通信講座
「篠研の日本語教育能力検定試験対策」

をご受講なさり、

見事、昨年検定試験に合格。

早速、日本語学校への就職活動を開始。

機を同じくして、大躍進会員にご入会。

「これでは、学習塾と日本語学校の
　両立は難しい。」

ということで、就職が決まらないうちに
学習塾を閉鎖。

「よし！日本語学校一本で頑張ろう！」

とした矢先、

就職が決まりかけていた日本語学校と
最後の折り合いがつかず、白紙。

日本語学校就職への道が絶たれてしまい
ました。

「先生、私は無職になりました。」

１か月前は、まさにそういう状況だったの
です。

長くなりそうなので、続きは次回に。