外国人材の受入れ・共生のための総合的対応策 (令和7年度改訂)を読む(その1)

去る6月6日、外国人材の受入れ・共生に
関する関係閣僚会議にて

「外国人材の受入れ・共生のための総合的
 対応策 (令和7年度改訂)」
           (以下、「対応策」)

が出されました。

この「対応策」が初めて出されたのが
2018年の暮れ。

ここから我が国の外国人施策が大きく動き
出しました。

その後、何回か改訂が行われ、今回の改訂に
至っています。

この「対応策」は、現在の国の外国人施策
の現状や姿勢がわかるとともに、

これから先、どのような施策を打っていく
のか、

ひいては、私たちの今後の日本語教育活動に
どのように影響していくのかがわかる、

大変重要な資料となります。

そこで、今回から数回にわたって、本報告書
を読み込み、内容を理解するとともに、

今後の日本語教育の方向性について考えて
いきたいと思います。

第1回の今日は、概要を理解しましょう。

こちらの資料です。

外国人材の受入れ・共生のための総合的対応策
(令和7年度改訂)(概要)
https://00m.in/vQfoe

まずは、基本的な考え方を押さえておき
ましょう。

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基本的な考え方

日本人と外国人が互いに尊重し、安全・安心に
暮らせる共生社会の実現を目指し、

外国人がキャリアアップしつつ国内で就労して
活躍できるようにすることなどにより、

日本が魅力ある働き先として選ばれる国になる
ような環境を整備していく。

それに当たっては、受け入れる側の日本人が、
共生社会の実現について理解し協力するよう
努めていくだけでなく、

受け入れられる側の外国人もまた、共生の理念
を理解し、日本の風土・文化や日本語を理解す
るよう努めていくこと、

そして、日本のルールや制度を理解し、責任あ
る行動をとることが重要。

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昨今の在住外国人の違法行為を受け、外国人にも
一定の責任を求める姿勢が強く出されています。

例えば、こんなニュースも出ていますね。

「国民の安全・安心のための不法滞在者ゼロプ
 ラン」について:出入国在留管理庁
 https://00m.in/ePeSn

国民の理解を得るためには、「いい外国人」
に活躍していただく、

そうでない外国人には厳格に対処するという
ことでしょう。

次に、主な施策として以下の5つをあげています。

1.円滑なコミュニケーションと社会参加
  のための日本語教育等の取組

2.外国人に対する情報発信・外国人向け
  の相談体制の強化

3.ライフステージ・ライフサイクルに応
  じた支援

4.外国人材の円滑かつ適正な受入れ

5.共生社会の基盤整備に向けた取組

日本語教育をトップに持ってくるのは、
今までと同じですが、

それだけに、国としてもより一層の日本語
教育の充実を目指しているわけですね。

次回以降、日本語教育に関する項目を中心に
読み込んでいきたいと思います。


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