外国人材の受入れ・共生のための総合的対応策 (令和7年度改訂)を読む(その6)

引き続き、

「外国人材の受入れ・共生のための総合的
 対応策 (令和7年度改訂)」
 (以下、「対応策7」)
 https://www.moj.go.jp/isa/content/001440747.pdf

を読み込んでいきます。

今回から、「II 施策」の中の

「1 円滑なコミュニケーションと社会参加のための
  日本語教育等の取組」

の中の

「(1)具体的施策」

です。

いよいよ本丸ですね。

今回はそのうち、

「ア 外国人が生活のために必要な日本語等を
   習得できる環境の整備」

です。

これだけでも結構分量が多いので、何回かに
分けてお届けします。

しっかり読み込んでくださいね(^_^)

以下。

======================

(2)具体的施策

ア 外国人が生活のために必要な日本語等を
  習得できる環境の整備

○ 就労者も含めた地域で生活する外国人に
 対し生活する上で必要となる日本語教育を
 行うため、

 日本語教育の推進に関する法律に基づく地
 方公共団体の基本方針の作成を促し、

 地域における日本語教育の促進及び水準の
 向上を図る。

 また、都道府県等が、日本語教育機関、企
 業、民間支援団体等の関係機関と有機的に
 連携し、

 日本語教育環境を強化するための総合的な
 体制づくりを着実に推進するとともに、

 市区町村が都道府県等と連携して行う日本
 語教育を含めて支援する。

 さらに、都道府県等の「日本語教育の参照
 枠」を参照したカリキュラムの立案や地域
 の日本語教育プログラムの編成、

 教材等の作成、研修の実施を支援するほか、

 先進的な取組を行うNPO等への支援を実
 施する。
 〔文部科学省〕《施策番号1》【ロード
  マップ1、2】(注)

 (注)【】内の「ロードマップ」の後ろの
 数字は、ロードマップ(令和7年度一部変
 更)第4に掲げる施策の番号を示している
 (以下同じ)。

○ 国内外で日本語学習者が増加する中、日
 本語教育を担う人材の育成が急務となって
 いることから、

 専門性を有する日本語教育人材の確保と日
 本語教育全体の質の向上を図る必要がある。

 このため、

 「日本語教育人材の養成・研修の在り方に
 ついて(報告)改定版」
 (平成31年(2019年)3月文化審議会国語
 分科会)

 を踏まえ、

 地域日本語教育コーディネーターや、就労
 者等に対する日本語教師の養成・研修プロ
 グラムの充実・普及を一層推進するととも
 に、

 同報告で示された日本語教師の養成に求め
 られる「必須の教育内容」の円滑な実施の
 ために、

 共通に活用できるICT教材の開発・普及
 を進める。
 〔文部科学省〕《施策番号2》【ロード
  マップ2】

○ 国内外における日本語教育の水準の向上
 のため、

 日本語の習得段階に応じて、求められる日
 本語教育の内容及び方法に関する共通の指
 標として

 令和3年(2021 年)10月に文化審議会国語
 分科会で取りまとめられた

 「日本語教育の参照枠」

 を活用し、

 日本語教育の内容(言語能力記述文:Can do
 という。)やレベル尺度等に対応した留学、
 就労、生活の各分野別の教育モデルの開発を
 令和4年度(2022年度)から実施している。

 今後は、日本語教育プログラムの開発実績を
 有する日本語教育機関により、

 「参照枠に基づくカリキュラム及び教材・評
 価手法等」の開発を終え、

 その普及を図ることにより、多様な学習目的
 に応じた教育内容と評価方法等を整備し、
 日本語教育の水準の向上を図る。
 〔文部科学省〕《施策番号3》【ロードマッ
  プ2、3(再掲:13)】

○ 日本語教室空白地域の解消の推進のため、
 空白地域の市区町村に対する教室開設のため
 のアドバイザー派遣とともに

 日本語教室の開設・安定化に向けた支援を行
 う。

 また、日本語教室開設に向けたセミナーや研
 究協議会を開催する。

 さらに、日本語教室の設置が困難な地域に住
 む外国人等が、

 生活場面に応じた日本語を自習できるICT
 教材(日本語学習サイト「つながるひろがる
 にほんごでのくらし」(通称:つなひろ))
 を

 現在 19言語開発して提供しているところであ
 り、

 外国人が生活していく上で必要となる日本語
 能力を着実に身に付けられるよう

 「日本語教育の参照枠」を踏まえた生活場面
 の追加等を行う。
 〔文部科学省〕《施策番号4》【ロードマッ
 プ2、5、8】
======================

ここでも、「日本語教育の参照枠」がしっかり
取り上げられていますね。

「参照枠に基づくカリキュラム及び教材・評価
手法等」の開発については、

こちらのサイトでまとめられています。

「日本語教育の参照枠」を活用した教育モデル
開発・普及事業
https://00m.in/VbtGD

また、日本語学習サイト「つながるひろがる
にほんごでのくらし」(通称:つなひろ)は
こちらです。

つなひろ
https://tsunagarujp.mext.go.jp/

どんどん学習コンテンツが増えているようで
す。

国際交流基金の「いろどり」に取って代わる
か?

私たち日本語教師は、こうした政府の動きや
情報、リソースを知ること。

これが大事です。

しっかりチェックしてくださいね(^_^)


日本語教師をめざす方、現職日本語教師の方のための無料メルマガ
無料メルマガ「篠研の“日々成長する教師”」

授業の小ネタや授業実践のコツ、教師としての考え方、息の長い日本語教師になるための知恵などを週2日(火・木)でお届けします。

さらに、今ご登録なさると特典が無料でダウンロードできます。
特典 「精読指導の秘奥義」(全24ページ)

解除はもちろんのこと、メールアドレス変更など個人データの編集も簡単ですので、ご安心ください。プライバシーポリシーをご確認の上、ご登録を希望されるメールアドレスを入力し、ご希望の項目ボタンを押してください。

  メールアドレス【必須】
  お名前(姓)【必須】
  お名前(名)【必須】
  よみがな【必須】
  都道府県【必須】 なお、海外在住の方は「海外」をお選びいただき、下記項目に例のようにご記入ください。
  海外にお住まいの方は「ベトナム(ホーチミン)」のようにお書きください。