外国人材の受入れ・共生のための総合的対応策 (令和7年度改訂)を読む(その6)
引き続き、
「外国人材の受入れ・共生のための総合的
対応策 (令和7年度改訂)」
(以下、「対応策7」)
https://www.moj.go.jp/isa/
を読み込んでいきます。
今回から、「II 施策」の中の
「1 円滑なコミュニケーションと社会参加のための
日本語教育等の取組」
の中の
「(1)具体的施策」
です。
いよいよ本丸ですね。
今回はそのうち、
「ア 外国人が生活のために必要な日本語等を
習得できる環境の整備」
です。
これだけでも結構分量が多いので、何回かに
分けてお届けします。
しっかり読み込んでくださいね(^_^)
以下。
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(2)具体的施策
ア 外国人が生活のために必要な日本語等を
習得できる環境の整備
○ 就労者も含めた地域で生活する外国人に
対し生活する上で必要となる日本語教育を
行うため、
日本語教育の推進に関する法律に基づく地
方公共団体の基本方針の作成を促し、
地域における日本語教育の促進及び水準の
向上を図る。
また、都道府県等が、日本語教育機関、企
業、民間支援団体等の関係機関と有機的に
連携し、
日本語教育環境を強化するための総合的な
体制づくりを着実に推進するとともに、
市区町村が都道府県等と連携して行う日本
語教育を含めて支援する。
さらに、都道府県等の「日本語教育の参照
枠」を参照したカリキュラムの立案や地域
の日本語教育プログラムの編成、
教材等の作成、研修の実施を支援するほか、
先進的な取組を行うNPO等への支援を実
施する。
〔文部科学省〕《施策番号1》【ロード
マップ1、2】(注)
(注)【】内の「ロードマップ」の後ろの
数字は、ロードマップ(令和7年度一部変
更)第4に掲げる施策の番号を示している
(以下同じ)。
○ 国内外で日本語学習者が増加する中、日
本語教育を担う人材の育成が急務となって
いることから、
専門性を有する日本語教育人材の確保と日
本語教育全体の質の向上を図る必要がある。
このため、
「日本語教育人材の養成・研修の在り方に
ついて(報告)改定版」
(平成31年(2019年)3月文化審議会国語
分科会)
を踏まえ、
地域日本語教育コーディネーターや、就労
者等に対する日本語教師の養成・研修プロ
グラムの充実・普及を一層推進するととも
に、
同報告で示された日本語教師の養成に求め
られる「必須の教育内容」の円滑な実施の
ために、
共通に活用できるICT教材の開発・普及
を進める。
〔文部科学省〕《施策番号2》【ロード
マップ2】
○ 国内外における日本語教育の水準の向上
のため、
日本語の習得段階に応じて、求められる日
本語教育の内容及び方法に関する共通の指
標として
令和3年(2021 年)10月に文化審議会国語
分科会で取りまとめられた
「日本語教育の参照枠」
を活用し、
日本語教育の内容(言語能力記述文:Can do
という。)やレベル尺度等に対応した留学、
就労、生活の各分野別の教育モデルの開発を
令和4年度(2022年度)から実施している。
今後は、日本語教育プログラムの開発実績を
有する日本語教育機関により、
「参照枠に基づくカリキュラム及び教材・評
価手法等」の開発を終え、
その普及を図ることにより、多様な学習目的
に応じた教育内容と評価方法等を整備し、
日本語教育の水準の向上を図る。
〔文部科学省〕《施策番号3》【ロードマッ
プ2、3(再掲:13)】
○ 日本語教室空白地域の解消の推進のため、
空白地域の市区町村に対する教室開設のため
のアドバイザー派遣とともに
日本語教室の開設・安定化に向けた支援を行
う。
また、日本語教室開設に向けたセミナーや研
究協議会を開催する。
さらに、日本語教室の設置が困難な地域に住
む外国人等が、
生活場面に応じた日本語を自習できるICT
教材(日本語学習サイト「つながるひろがる
にほんごでのくらし」(通称:つなひろ))
を
現在 19言語開発して提供しているところであ
り、
外国人が生活していく上で必要となる日本語
能力を着実に身に付けられるよう
「日本語教育の参照枠」を踏まえた生活場面
の追加等を行う。
〔文部科学省〕《施策番号4》【ロードマッ
プ2、5、8】
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ここでも、「日本語教育の参照枠」がしっかり
取り上げられていますね。
「参照枠に基づくカリキュラム及び教材・評価
手法等」の開発については、
こちらのサイトでまとめられています。
「日本語教育の参照枠」を活用した教育モデル
開発・普及事業
https://00m.in/VbtGD
また、日本語学習サイト「つながるひろがる
にほんごでのくらし」(通称:つなひろ)は
こちらです。
つなひろ
https://tsunagarujp.mext.go.
どんどん学習コンテンツが増えているようで
す。
国際交流基金の「いろどり」に取って代わる
か?
私たち日本語教師は、こうした政府の動きや
情報、リソースを知ること。
これが大事です。
しっかりチェックしてくださいね(^_^)