外国人材の受入れ・共生のための総合的対応策 (令和7年度改訂)を読む(その7)
引き続き、
「外国人材の受入れ・共生のための総合的
対応策 (令和7年度改訂)」
(以下、「対応策7」)
https://www.moj.go.jp/isa/
を読み込んでいきます。
前回から、「II 施策」の中の
「1 円滑なコミュニケーションと社会参加のための
日本語教育等の取組
(1)具体的施策
ア 外国人が生活のために必要な日本語等を
習得できる環境の整備」
の途中まで扱いました。
今回はその続きです。
今回も、かなり盛りだくさんの内容ですので、
しっかり読み込んでくださいね(^_^)
以下。
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○令和5年(2023年)通常国会における「日本語
教育の適正かつ確実な実施を図るための日本語
教育機関の認定等に関する法律」の成立を受け
て、
文化審議会国語分科会日本語教育小委員会にお
いて認定基準等の検討を行い、同年、政省令を
策定した。
今後は、令和6年(2024年)4月に施行された
同法に基づき、
認定基準及び日本語教育課程編成のための指針
等を満たす日本語教育機関の認定審査を開始す
るとともに、
登録日本語教員の資格制度を円滑に運用するこ
とにより、
日本語教育機関の日本語教育水準の維持向上と
日本語教師の能力及び資質の向上を図り、
もって我が国に居住する外国人が日常生活及び
社会生活を国民と共に円滑に営むことができる
環境の整備に寄与する。
「日本語教育の適正かつ確実な実施を図るため
の日本語教育機関の認定等に関する法律」の確
実な実施を図るため、
日本語教育情報を一元的に発信する多言語情報
発信サイトの整備、
登録日本語教員の試験実施等に必要なシステム
の検証など、
日本語教育機関における日本語教育に対する支
援等について必要な措置を講ずる。
〔文部科学省、法務省〕《施策番号5》【ロー
ドマップ2、11】
○「外国人支援コーディネーターの養成の在り方
等に関する検討会」及び「外国人支援コーディ
ネーター研修カリキュラム等策定会議」におけ
る検討結果に基づき、
引き続き有識者等の意見を踏まえながら、
生活上の困りごとを抱える外国人を適切な支援
につなげることのできる人材を育成するための
研修を実施するとともに、
専門性の高い支援人材の認証制度の在り方等に
ついて検討する。
〔法務省〕《施策番号6》【ロードマップ4
(再掲:31、67、88)】
○令和5年度(2023年度)に作成・配信開始した
生活オリエンテーション動画について、
引き続き地方公共団体や受入れ機関等における
活用を促進するとともに、
今後の動画の見直し等に係る検討のため、動画
の活用状況等に係る調査を実施する。
また、動画以外の日本の文化やルール等を周知
するための仕組み(来日前を含む。)について
検討する。
〔法務省〕《施策番号7》【ロードマップ6
(再掲:74、91)】
○地方公共団体に対し、生活オリエンテーション
に係る地方財政措置の周知を行い、
外国人の社会へのスムーズな定着を支援する。
〔総務省〕《施策番号8》【ロードマップ7
(再掲:75)】
○日本国内での生活・就労に必要な日本語能力を、
外国語能力判定の国際標準を踏まえつつ確認で
きるテストとして、
独立行政法人国際交流基金において、日本語能
力試験(JLPT)の開発・実施で培った知見
を活用して
新たに開発したCBT(Computer Based
Testing)形式による「国際交流基金日本語基
礎テスト(JFT−Basic)」を、
技能試験の実施状況や人材受入れのニーズ等を
踏まえ実施を推進する。
〔外務省〕《施策番号9》【ロードマップ9】
○「特定技能」の在留資格に基づく外国人材の受
入れに当たって必要となる日本語教育を現地で
効果的に行えるようにするため、
独立行政法人国際交流基金が言語教育・評価の
国際標準に準拠して作成し、
「日本語教育の参照枠」とも考え方を共有する
「JF日本語教育スタンダード」を活用しつつ、
成人教育を念頭においたカリキュラムと教材
「いろどり 生活の日本語」の開発及び普及を
進める。
〔外務省〕《施策番号10》【ロードマップ9】
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▼「日本語教育の適正かつ確実な実施を図るため
の日本語教育機関の認定等に関する法律」
▼「外国人支援コーディネーターの養成の在り方
等に関する検討会」及び「外国人支援コーディ
ネーター研修カリキュラム等策定会議」
▼CBT(Computer Based Testing)形式による
「国際交流基金日本語基礎テスト
(JFT−Basic)」
▼「日本語教育の参照枠」
▼「JF日本語教育スタンダード」
▼「いろどり 生活の日本語」
今回もたくさんのキーワードが並びました。
こうしたキーワードが、「対応策」という文脈の
中でどう位置付けられているか、
そういうところをしっかり押さえる必要がありま
す。